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『しかし、これで乃木さんは…』
乃木「人命優先。大丈夫だ、水羽。これがベストな選択だ」
乃木「おい!優等生!どうしてテントのモニターになった?」
山本「どうして?決まってるじゃないか!この国は腐り切ってる。一回痛い目にあった方がいい。」
山本はテロ組織を調べてダークウェブに発信していたところ、バルカに向かってアリのところで訓練を受けたと言う。
乃木「アリの地位は?」
山本「すげー上の幹部」
黒須「すげー上?」
『各国の諜報機関がテントとジャパン、日本が関係していると言っているけどそれはなに?』
山本「ええー知らないの?美人さん」
『知らないの、教えてくれる?』
山本「みーんな言ってる。リーダーの最後の標は〜………日本だ、って。」
目を閉じてかくかくとし始めた山本。
黒須「おーい起きろー。そのテロは?いつ?どこで起こるんだ?」
山本「うるさい。知らないよ。眠い」
黒須「なんでもいいんだ、ちょっとしたことでも」
山本「うるさいうるさいうるさい」
乃木「分かったじゃあ質問を変える。テントのリーダーを知っているか?」
山本「知らない、会ったことないし…」
乃木「よく思い出せ。これが最後のチャンスだ」
山本「知らないもんは知らないんだよ、どうせお前らみんなこっちなんだ。ガタガタ騒ぐなバーカ」
幼稚な捨て台詞とともに、山本は乃木さんの顔に唾をかけた。
乃木「水羽、こいつの首に縄をかけろ」
『はい』
山本に首縄をかける。そのまま黒須に外へと連行された。周囲の監視カメラは事前に切ってある。
朝日が昇る。美しい景色だ。
欄干に座った山本は、起きろと言われてようやく目を覚ました。
黒須は隣でスマホを構えて撮影をしている。
乃木「美しいだろ?この美しき我が国を汚す者は、何人たりとも許さない。命に従い、お前を排除する」
乃木さんが背中を押し出すと、男は宙吊りとなってやがて呼吸をしなくなった。
乃木「行くぞ」
黒須/水羽「はい」
乃木「さて、まずはアリだ。テントの詳細とリーダーを聞き出す。それから野崎さん。じきにバルカに向かうだろう。現地で動向を追う。」
黒須「了解です」
『承知しました』
乃木さんと別れた後、運転席の黒須から缶コーヒーが飛んでくる。
『冷た』
黒須「文句言うな」
『いつ買ったの?』
私の問いかけに肩を竦める黒須。さっき受け取った時の彼の手のひらの方が温かったなんて。
口にしたコーヒーは少し甘い味がした。
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rui - 所々ある黒須さんとの絡みが読んでいて楽しめました。このあとの2人の関係や水羽さんの過去など、展開が気になります。更新、楽しみに待ってます。 (10月15日 1時) (レス) @page19 id: 3a7fda0428 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶 - VIVANTの小説は少ないのでとても楽しく読ませて頂きました!同じく7話が衝撃すぎてどうなるか全く想像出来ないので最終回が終わるまで楽しみに待っています!頑張って下さい🥹 (8月28日 21時) (レス) id: 9f4c88a27d (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - 7話衝撃的でしたよね!最終回まで続き楽しみだけど我慢して待っときます...😢 (8月28日 4時) (レス) @page19 id: fb3fd917e6 (このIDを非表示/違反報告)
かい - めっちゃ面白いです! (8月28日 0時) (レス) @page18 id: 2262061eb9 (このIDを非表示/違反報告)
月海(プロフ) - ( 'ω')そうですよね...意外すぎる展開、、、最終回あとの楽しみが出来ました!!頑張ってください!待ってます (8月27日 23時) (レス) @page19 id: 25a0c09626 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉莉花 | 作成日時:2023年8月15日 23時