兄を求めて 40 ページ42
エーミールside
『...はい、そういうことでして...』
...シャスが死んで、3日が経った。
外交として来国されたブランド国の幹部の人たちに、ご連絡をしている最中だ。
her「...そうか、それでは、他の幹部にも伝えておく」
『はい...お葬式は、オスマンさんからのご要望で、無しにさせていただいてます。それで宜しいですか?』
her「嗚呼、わざわざ連絡ありがとな、エーミール先生」
『いえ...、ご遺族の皆さんに連絡するのは当たり前ですから』
私がそう言うと、それじゃあ、また。と言って、通話を終わらせたエルメス。
俺は昔ながらの黒電話を懐に戻し、ふぅ、とため息をついて伸びをする。
オスマンさんはゾムさんのように、悲しさのあまり部屋に籠る人でないから、まだ安心だ。
そんなことを思いながら自室の窓から景色を眺めると、大学の皆の顔を思い出す。
次はいつ講習に向かおうか。
そろそろ、潮時だろうか。
...次はヴェネチア国かな...
お疲れ様ですの意を示して私から贈り物があります作者の扇です→←兄を求めて 39
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作者名:扇@リョク | 作者ホームページ:uranai.nosv.org/u.php/novel/usiro_member/
作成日時:2018年6月17日 14時