検索窓
今日:22 hit、昨日:1 hit、合計:1,598 hit

兄を求めて 27 ページ29


シャスside



?「...て!きて...!!起きろぉ!!!」



突然の声に吃驚し、私は貧血気味の体を起こす。


そこにはきっと焦っているであろうしんぺい神さんがおり、私は『どうしたんですか?』と問う。



sn「どうしたのって...どうしたもクソもないよ...かなり魘されてたよ?」



『そ、う、ですか』



私はしんぺい神さんから頂いたふかふかのタオルで汗を拭き取り、ありがとうございますと言って返す。



sn「...その様子じゃ、自分の記憶を取り戻したみたいだね」



...期間的にはまだ短い方かな、と呟いたしんぺい神さん。


記憶を取り戻したなんて、さっきまで気づかなかったのに。



sn「ふふ、じゃあ、何個か質問するね」



と言って椅子に座ったしんぺい神さん。



sn「...君は誰?」



『...シャス、シャス・ヴィトン・フォンダシオン』




sn「ふむ...じゃあ、シャスが作った国の名前は?」




『...ブランド国』




sn「...じゃあ、幹部の名前は言える?」



『...ルイ・ロレックス、エルメス・コルム、エミリオ・プッチ、イード・ロジェデュブイと私』



sn「なるほど...じゃあ、ブランド国の「本当の目的」は?」




『.....私の兄様を探す、こと』




sn「はい、ありがとうシャス。ちゃんと記憶は戻ってるよ」




と言ってメモをしたしんぺい神さん。



私は立ってしんぺい神さんの傍に行くものの、これは見ちゃダメ、と言われて引き返された。




そうすると、患者ベッドに人の気配を感じ目配せすると、そこにはオスマンさんがいた。




顔を少しだけ紅潮させ、おデコには暖かくなったおしぼりがあった。



かなり顔も顰めており、私はオスマンのおデコからおしぼりを取っては絞り再び戻す。




少しだけ顔が和らいだオスマンの表情を見て、私は謎の安堵感が走った。




そして私は、医務室を出て総統室へ向かった。






兄を求めて 28→←兄を求めて 26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:扇@リョク | 作者ホームページ:uranai.nosv.org/u.php/novel/usiro_member/  
作成日時:2018年6月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。