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「人、多いな」
「でも影山君、背が高いから視界が広いでしょ？」
「そうだな、
あ、あっちにバレーのコーナーがあるっぽい」
お目当ての場所へ向かえば、
その品揃えはここら辺でピカイチだった。
ただ、自分の使っているテーピングだけが売り切れていた。
「売り切れてるみたいだな」
「だね、開店と同時だったのに。」
店員に訳を聞けば、昨日で在庫が無くなったらしい。
他のメーカーなら残って居るそうだが、できればいつもの物が良い。
「3時頃には入荷すると思いますけど……」
「じゃあ、後でもう一回来ても良いスか」
「うん。大丈夫。」
人を少し掻き分けながら店内を出る。
窓の外から見ても、中はすごい人だった。
「もう昼時だし混んでるかもだけど、お昼ご飯にする？」
「おう」
ゆっくりと腰を下ろす。
この店は知らないな、なんて思いながらメニューに目を通した。
「友達が前、此処が美味しいって言ってたの」
「あの……一緒に弁当食ってる人たち？」
「……うん、そう。」
目を伏せた彼女は、複雑な表情をしていた。
ふと、なぜ自分のクラスへ遊びに来ないのか、なんていう些細などうでも良いことで言い合いになった時の、彼女の表情を思い出す。
あの時彼女を泣かせてしまったのかは完全に俺の失態だったが、
彼女の一瞬の表情の意味を俺には汲み取ることができなかった。
「あの子たち、私と違ってこういう店たくさん知ってるから。
今日もどこかへ行くんだって。
明日お礼言っておかないと。
……あ、影山君、何食べるか決めた？」
こくりと頷けば、彼女は笑って店員を呼んだ。
数分して、俺の頼んだカレーが運ばれて来た。
食べるのを戸惑っていると、冷めてしまうから、と言って彼女は俺に食事を進めるように促した。
少し戸惑いながらも、空腹だったのもあり先に食べ始めることにした。
俺の食事の様子を見て話しながら、彼女は時折楽しそうに笑った。
そして彼女の頼んだパスタが運ばれて来て、
小さな声でいただきます、と呟いた彼女は食事を始めた。
当然ながら、彼女より早く食べ終えた俺は、彼女にどんな話題を振ろうか迷った。
「潮崎さん、友達と遊びに行かなくて良かったんスか、」
ふと口から飛び出した言葉に、
我ながら素っ頓狂な声を出して驚く。
何を言って居るんだ、と冷や汗をかきながらとりあえず謝っておいた。
彼女は困ったように笑って、
フォークを皿の上に置いた。
「私が選んだことだから。」
『仇になる日』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
