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平然と話すように心がけているつもり。
心の奥底では、緊張というよりむしろ驚きの所為で動悸が激しい。
早めに起きランニングをして、歩いて駅まで向かって、20分前くらいに駅に着いて、
それで、彼女を待つ予定だったのだ。
けれどもどういった手違いか、彼女は既に駅に居た。
初っ端から出し抜かれた気分で、予定通りで無い展開に、
次にどう行動すれば良いのかわからなかった。
「影山君ってお洒落なんだね。」
かつての先輩に感謝しなければ。
「潮崎さん、化粧とかしないんスね、」
「うん。
どうして？」
「いや、及川さんの周りに居た女子は皆してたから、
潮崎さんもするのかなって思っただけ。」
「そうなんだ？」
「おう、だから女子は皆するもんだと思ってた。」
「そういえば一緒に弁当食べてる子も皆してるかも。」
「あー、でも別に潮崎さんしなくていいスよ、」
不思議そうな顔をする彼女に、少しだけ困惑する。
さらりと口から出た言葉に、どう次の言葉を続ければ良いのかわからなかった。
別に化粧とか髪型とか、そういう詳しいことはよくわからないし、今まで興味もなかった。
ただ、及川さんの周りに居る女の人は、
皆凄かったな、と素直に思っただけだった。
そういう類の人間とは、彼女はまた違うらしい。
した方がいいのかなと真剣に悩み出した彼女に、
振る話題を間違えたか？と心配になる。
別に、彼女に化粧をしてこいなどと言うつもりはなくて、
むしろそのままでいい。
そんなこと口にするなんてできないけど。
「そ、そろそろ店行きますか、」
「あ、うん。そうだね、」
他愛の無い話をしながら、目当ての店へ向かって歩き出す。
ふと足元を見れば、彼女は少し高めのヒールを履いていた。
会った時に少し背が伸びたように感じて居たのはこの所為か、と妙に納得した。
確か、及川さんは俺にブーツのような手の凝ったデザインの靴を持っていたら履くといい、と言ったけれど、
履いて来なくて本当に良かった。
これ以上彼女との身長差が開いては困る。
なによりまず、そんな手の凝った靴を持っていない。
「大きいね！」
「流行りそうだな」
「人多いかも！オープンしたばかりだし。」
「だな、」
来る時は控えめに降っていた雨がどうやら止んだようだった。
手持ち無沙汰になったビニール傘が、
酷く無意味で邪魔だった。
『オブストラクティブデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
