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窓に頭を傾けながら、移り変わる外の景色を見つめる。
少し前まで桜が咲いていたのに、今ではもうそれらは緑色に変わろうとしている。
見慣れた景色のはずなのに、
私服な所為かどうにも非日常な気がしてならなかった。
時に凸凹とした道を通ると、バスはガタンと揺れた。
その度にゆらゆらと揺られながら、帰りはこのバスに影山君と乗っているのかな、と考えた。
そういう空想を頭の中でぐるぐると迷走させて、
少しだけ恥ずかしくなった。
襟、折れてないかな？
スカートの位置、ズレてないかな？
やっぱり赤のバッグにした方が良かったかも。
今日はたくさん歩くかな？
ヒールなんて、無理して履いて来ない方が良かったかな？
いやいや、ただでさえ背の高い彼だし、
少しでも背伸びして近づきたいもの。
それにはヒールしか方法がないに決まっている。
影山君、どんな格好かな？
きっとお洒落には疎そうだから、
ものすごくシンプルだったりして。
いや、もしかしたら案外こだわりがあって、
途轍もないくらいお洒落さんかもしれない。
ああ、どうしよう。
そんなスーパーボーイの彼の隣を、私なんかが歩いていいのかな。
というか、彼の隣とか、
浮かれ過ぎだよね、私。
終点の駅に着いて、お金を払う。
そして、ゆっくりと地面へと脚をつけた。
久しぶりに駅へ来た。
ましてや、他人と駅へ遊びに来るのは、いつぶりだろうか。
昨年は受験やらなんやらで忙しくて、
というかそもそもあまり遊びに行かないし、
家族以外と全く来なかった。
待ち合わせ場所へと向かって彼を探す。
まあ、まだ待ち合わせまで20分ほどある。
本当は、5分前に着くバスに乗るつもりだったのだが、
今日は全く眠れなくて目が冴えていた。
特にすることも無いから、一本早いバスへ乗って、こちらへ向かった。
彼が来るまで、何をしていようか。
たかが20分、されど20分だ。
なんだか、早く彼に会いたいのだけれど、
やっぱり彼と休日に会うというのがくすぐったいような。
休日な所為か、人通りがどんどん増えていく。
広いこの場所で、彼は私を探して会いに来てくれるのだ。
それが途轍もなく嬉しくて、
たとえ1分でも彼が私のことだけを考えて、
私を探してくれるというのが嬉しくて。
「し、潮崎さん！？」
突如後ろから、焦ったような素っ頓狂な声がした。
『エスコートデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
