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「影山、自主練、もう終わりにしろ。」
「………ッス」
半ば強制的に自主練習を終わりにさせられ、
不完全燃焼で部活を終え、
少し不貞腐れたまま制服に着替える。
汗でぐっしょりとしたシャツは、
早く洗濯カゴに放り込みたい程だった。
睡魔がやってくる。
ああでもイメージトレーニングもしておきたいし。
そう言えば宿題が出ていた。
ああもうそれはやらないでいいや。
どうせやってもできないだろうし。
「じゃーな！」
先輩方といつものように別れる。
隣には潮崎さんがいた。
初めこそぎこちなかったものの、
最近では普通に話せるようになってきた。
少しばかりの成長だと、褒めて欲しい。
「寒いね。」
「ジャージいるか？」
「ううん、大丈夫。」
彼女は少し真剣な顔をして言った。
「明日、試合だね。」
「おう。」
「金田一君とかいるのかな。」
「………いるんじゃねーの。」
「まだバレーやってるって言ってたもんね。」
「潮崎さん、金田一と知り合いなのか？」
「あ、うん。
一度だけクラスが一緒で。」
彼奴は少なくとも0以上彼女のことを知っているのか。
そんな風に考えると、少しだけむしゃくしゃした。
この前会ったけど髪型が相変わらずだった、と、
彼女は少しだけ、悪戯っぽく笑った。
「潮崎さん、中学ん時、俺のこと知ってましたか？」
「傘を借りる前までも、
よくバレー部が表彰されてたから、
名前だけは聞いたことあったよ？
あと、金田一君が中2の時、
影山君のこと話してた。」
懐かしい話をするみたいに、
歯を見せて、楽しそうに笑う。
「明日の試合、楽しみだね。」
「うス」
「影山君達の速攻、楽しみだなぁ。」
「なんか緊張するな。」
彼女は俺の方へ振り向いて笑った。
「影山君なら大丈夫だよ。」
ぱちぱちと。
目の前に何かが弾ける感覚がする。
コロコロと。
彼女の表情が変わる。
彼女はそんなつもりないのかもしれないけど、
俺の目には、全てが違う表情に見えた。
彼女の空いた手を、思わず握りしめたい衝動に駆られる。
待てよ待てよ、と、
冷めやらない鼓動を抑えた。
「絶対勝つ」
小さくそう呟くと、
彼女は困ったように眉をハの字にして俺を見つめた。
「潮崎さん」
ふと名前を呼んでみる。
いつの日か、A、そう呼べる日が来たら良いのに。
………なんてな。
「今日はよく、笑うんスね。」
彼女は少しだけ、哀しそうに微笑んだ。
『パラレルデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
