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ごろり、とベットに転がる。
部活も何もかも、気付けば終わってしまっていた。
肉まんを奢ってもらったことは覚えている。
そこから、どうやって帰ったのかは、不確かだ。
いや、記憶がないわけではない。
あたりまえの帰路過ぎて、
印象に残っていないだけだ。
無意識のうちに家路についていたのだ。
それだけだ。
「先約、かぁ。」
結局、彼女達の手を持ってしても、
彼からその"先約"のお相手を聞き出すことはできなかった。
「………影山君、だもんなぁ。」
何にせよ、あのスーパーボーイなのだ。
前の席の彼女のように、彼を狙っている者は少なくはないだろう。
他クラスはもちろん、
北川第一の彼のかつてのクラスメイトの中にだって、
もしかするとまだ彼に好意を抱いている者がいるかもしれない。
好きな人の休みの日。
これに対して一顧だにしないことなんて、できるものか。
携帯電話が鳴り響く。
のそのそと近づいて手に取り、
瞬時に携帯電話を地に落とした。
「影山君！」
携帯電話を掴み取って、ベットの上に飛び乗る。
震える指で本文を開き、文章を読んだ。
"部活、お疲れ様。
今、電話してもいいですか。"
"影山君も、お疲れ様！
うん！大丈夫だよ！
淡い思惑と、
淡い期待を。
鳴り止まない心臓と共に、彼からのコールを待った。
どうしたんだろう。
何なんだろう。
上手く話せるだろうか。
あまり期待させないでくれ。
思い込んでしまうから。
でも、快哉を叫ばずにはいられないのだ。
「…もしもし、」
「潮崎さん、スか？」
「うん、私……
どうしたの？」
「夜遅くにスンマセン」
「大丈夫だよ。」
電話越しに聞こえる彼の声は、
いつになく震えている気がした。
「その！」
彼が電話越しに声を張り上げたのがわかる。
「来週の日曜日、オフ、だよな、」
どきり、と心臓が跳ねる。
口から出てきそうなくらいに、息苦しい。
この空間が、
たまらなく愛おしいはずなのに。
「良かったら、どっか、行きま…」
最後は何を言っているのか聞こえなかった。
それは自分の心臓の鼓動のせいだろうか。
それとも、彼が声をすぼめたせいだろうか。
「……うん、行く、」
「……良かった。」
「……駅前の、新しくできた、スポーツショップ、……」
私も貴方と居れるのが嬉しいんだよ、って。
「そ、そう！！そこ！
そこに、行きたく、て、」
ありもしない世界の話。
絵空事のような、
理想郷のような。
『ユートピアデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
