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パタン、と扉の閉まる音がした。
先輩達はもう帰っていて、
俺のロッカーの中には、
戸締りよろしく、と書かれたメモと、鍵がこじんまりと置いてあった。
「クソったれ、」
乱雑に荷物の整理をする。
何で、あんなことを言ったんだろう。
あの時の自分は、きっとどうかしていた。
ただ、純粋に、彼女との接点を増やしたかっただけなのに。
「なんなんだよ、」
本当に、他意などなかったのだ。
彼女を傷つけようだとか、
責任を負わせようだとか、
そんなこと、微塵も思ってもいなかったのだ。
ただ、本当に彼女のことを知りたくて、
彼女ともっと関わりたくて、
でも、そういうのを何と言って表したら良いのかわからなかったから、
何で来ないのか、と責める形になってしまった。
挙げ句の果てには、
お前は俺が嫌いなんだろう、
だなんて決めつけて、
自分で自分の首を絞めた。
「クソったれ、」
鈍い音が耳を劈く。
気付けば、ロッカーを叩いていた。
クソ、なんなんだ、
なんで、思ってもないこと言うんだ、
心の中と言の葉は正反対で、
むしろ彼女に好いてもらいたいというのに。
絶対嫌われた。
「いてっ、」
手が衝撃で、赤くなる。
ふとロッカーを見れば、
小さな凹みができていた。
「やべ、これ、月島の……」
何のご縁なのか、
俺が叩いていたのは月島のロッカーで、
奴の王様呼ばわりする格好つけた声が脳裏をよぎって、
"本当王様はバカだねぇ。"、なんて罵られた気がした。
そして、ふつふつと得体の知れない怒りがこみ上げた。
ふと、体育館を見やれば、
まだ電気がついていた。
まだ、いるかもしれない。
気づいたら走り出していた。
体育館に着いて、
自分の手にスポーツバッグがないことに気付いたが、
もうこの際そんなことはどうでもよい。
とりあえず謝らなければ、
それだけが脳内を支配していた。
「潮崎さん！」
そこには、先刻と変わらない状況があった。
ただ、唯一変わっているのは、
彼女が、座り込んでいたことだった。
靴を脱ぎ捨てて走る。
「えっと、その、」
彼女は、なんとも驚いた表情をしていた。
「えっと……」
早く言いたいこと言っちまえよ、
だなんて自分を傍観している気分になる。
こんな時、バレーの上手な性格の悪い、女慣れしたあの先輩なら、
何と言ったかなんて、
想像できないし、したくもなかった。
「と、とりあえず、
片付けましょう！！」
………ああもう、
クソったれ。
『カワードデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
