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私は知っている。
女の子の間で、恋愛は、度々大反乱を巻き起こすことを。
「ちょっといいスか、」
中学1年のときに、
3年生の、とても人気のある先輩がいた。
私はその人の顔も名前も声も知らないが、
よく、そのときのクラスメイトが、
その先輩の良さについて、話をしていた。
当然ながら、私のクラスメイトの女子のうち、3割くらいの女の子が、その先輩に惹かれていた。
その先輩が歩くたびに響き渡る黄色い声は、
とても不愉快だったのをよく覚えている。
………馬鹿げた話だと思った。
彼女達の気持ちなんて、微塵もわからなかったから。
そして後々、彼女達はその先輩を巡って、
大反乱を起こし、絶交した。
ちなみに、その先輩と彼女達が結ばれることもなかった。
「えっと、潮崎さん、」
素直に、怖いと思った。
「今日、何かあったのか？」
素直に、関わりたくないと思った。
「何か、顔色悪い、」
素直に、自分はこういう感情を、学生の間は抱きたくないと思った。
「………大丈夫だよ。」
「………なら、サーブ練付き合ってほしいんスけど、」
関わりたくない、
そんな形で友達がいなくなるなんて、
小心者の私には耐えられない。
「……うん！」
でも、貪欲な私は、
手放すのができないから、
こうして甘えてしまう。
「そこから、投げて。」
「ここ？」
やっぱり彼のことが好きだ。
彼女達との関係を崩すくらいなら、
捨てるべき、と一度は考えたけれど、
やっぱり思い留まるべきだろうか。
「潮崎さん、」
彼に名前を呼ばれる度、
心臓が鳴る。
「4組の____さんって、潮崎さんの友達？」
「そうだよ、」
「どうしたの？」
次々とサーブが打たれて行く。
「今日、俺らの教室に、遊びに来てた。」
知ってるよ。
私の、"友達"だからね。
「なんで潮崎さんは、
……来ねえの？」
思い切り叩かれたボールは、
勢い良くネットに叩きつけられた。
彼がそっぽを向く。
それは、どういう意味なんだろう。
サーブを外して恥ずかしいから？
それとも？
「………なんでだろう、」
「私も、わからないの。」
その目が少し見開かれる。
彼の目が、思ったよりも大きいことに気付く。
まるまるとしていて、
なおかつ、
アーモンドみたいな形をしている。
「………来ればいいのに。」
気持ちの良い音が体育館中に響く。
今度は、
コートのエンドラインギリギリに置かれたペットボトルを、
勢い良く倒した。
『ノスタルジックデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
