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「案外フレンドリーな感じ？」
「いや、フレンドリーではないね。」
彼女たちが和気藹々と戻ってきた。
「ねぇねぇ聞いてよ、A。
影山ってさ、もっとこう、怖いと思ってたんだけど、
案外違うんだよ、
意外でしょ？」
「良い意味でも王様って感じだった！」
得体の知らない何かが、心を蝕む。
お前たちは彼の何を知っているんだ、と、
醜い目をしてしまう。
かといって、
じゃあ私は影山君の何を知っているんだ、と聞かれれば、
答えることなんてできないのだけれど。
月島君との言い合いがあったせいか、
全てのものが遠く感じる。
私の居場所を、誰かに左右されてたまるものか、と意気込んでも、
やはり脳裏に浮かぶのは、彼だった。
「もしかして、影山くんと昼休み、お話してた？」
前の席の彼女が、
慎重な面持ちで話しかける。
「え、あぁ……そう、だけど。」
彼女が密かに彼に好意を寄せているのを、
彼女たちが知っているからこそ、
たちまちバツが悪くなる。
「よかった……。
私、自販機の所に通い続けてるんだけど、
今日はいなかったから、
もしかして嫌がられてるのかと思った……。」
恋敵というものか。
私はそんな世界に誘われて、
足を踏み入れてしまっていたのか。
しかも、時すでに遅し、といった具合なのか。
「潮崎さん、マネしてるんだよね？」
「あ、うん、」
「試合の日とか、オフの日とか、
あったら教えて貰ってもいい？
昨日、メールしたんだけど、返信来なくて…。」
きっと彼女に悪気はない。
ただの純粋な恋心からくる発言なのだ。
そして、彼女が、私も彼に好意を寄せているなんてこと、
知らないからなのだ。
世界が真っ暗闇に閉ざされたような感覚に陥る。
後ろの方から、鋭い視線を感じる。
やめてくれ。
もうこれ以上、縛り付けるのはやめてくれ。
どうしようもなく好きなのに。
選ぶことなんてできないから。
「協力してくれない？お願い！」
彼女が彼を好きなのと同様に、
彼女が月島君を好きなのと同様に、
私だって。
私だって、
「………また、聞いとく、ね、」
彼のことが、
形容し難いほどに、好きなの。
世界はまだ真っ暗なままで、
灯りなんて微塵もない。
知らない間に凶器を振りかざし、
知らない間に窮地に追い込まれる。
まさにその通りだった。
捨てるなんてできない。
諦めるのはもっと嫌。
どこからか、深いため息が聞こえた気がした。
『サイデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
