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「私、ついに月島の連絡先ゲットしたんだ！」
誇らしげにパンを頬張る。
「メールしてみた？」
「少しね、」
月島君のメール事情は、やはり簡素で淡白なものらしい。
なんか月島君らしいな、と、少し笑いそうになった。
「で、Aの席の前の子。
あの子、とうとう影山に連絡先貰えたらしいよー。」
「うちらも行こうとしてたのに！」
そうだった。
私が逃げ出した間に、
事は大きく進んでいたのだった。
彼女たちが月島君に一歩を踏み出すのと同時に、
前の席の彼女は、彼女のアプローチを終えていた。
そして、目の前彼女たちも、
失敗と言えども影山君にコンタクトをとったのは事実。
「今日もあの自販機のところに行くんだって。
毎日通う！って意気込んでた。」
「Aはそういう話、ないよね。」
無いんじゃない。
してないだけ。
「せっかくバレー部のマネやってんだしさぁ、」
これが正しいって、やっと理解したつもりだったのに。
「勿体無くない？」
私は私なりに近付こうと必死なのに。
「この際先輩とか、誰でもいいから引っ掛けちゃえばいいのに！」
キラキラとした目で見ないで。
「今から3組に遊びに行くんだけど、
Aも来る？」
「私は……」
好きなのは事実。
近付きたいのも事実。
でもそうすれば、
前の席の子との関係はどうなる？
あれだけ影山君を話題に出す以上、
ここの中の誰かが、彼に対して私と同じ感情を抱いている可能性もある。
その場合、私は、どうすればいい？
何を捨てればいい？
「私、また宿題忘れちゃって。」
本当はどう感じてる？
どうして私は返事をしないの？
捨てるのが怖いから？
何を捨てればいいのかわからないから？
月島君の言葉一つ一つが、
引っかかっているから？
その言葉の全てが、
自分の気持ちを滅多刺しにするみたいに、
苦しくさせるから？
でも、本当はそれが正しいってわかっているから？
何も捨てたくない。
彼女たちとの関係を崩したくない。
前の席の子に、疎まれるのは嫌。
誰かに、
嫌悪を抱かれるのは、
敵対視されるのは、
嫌。
培ってきた全てを捨てるなんて、
そんなことしたくない。
手放したくない。
でも、どうしようもなく好きだ。
彼が、好きだ。
この気持ちが、
全てを上回る。
なのに、
どうして、
「見ててイライラする。」
いつも同じ答えしか出ないのだろう。
「私だって。
苛々するよ。」
『ブレークダウンデイ』
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mono(プロフ) - さくらまめさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。できるだけ皆様に納得していただけるような、素敵な展開にしたいです！パート3でも宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (
レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 湖々さん» コメントありがとうございます。長かったようで短かったです！笑 納得のいく可能な限り最大限のエンドにしていきたいです！そう言っていただけて嬉しいです。パート3でもお待ちしています！宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - 真夜花@影山厨さん» コメントもありがとうございます！本当に素敵なイラストで、嬉しすぎでした。そう言っていただけて嬉しいです。ぎこちない2人ですが、今後とも見守っていただけると嬉しいです。パート3も宜しくお願いします！ (2014年11月17日 23時) (レス) id: ae3790c4ff (このIDを非表示/違反報告)
さくらまめ - パート２お疲れ様でした!!monoさんが書かれるもどかしい二人、いきいきしているサブキャラたちが大好きです！これからも応援しています!パート３も待ってます（*^_^*） (2014年11月17日 20時) (レス) id: 50383f2ae3 (このIDを非表示/違反報告)
湖々 - いよいよパート3ですね!!どんな風に展開するのか楽しみです。更新無理せず頑張ってくださいね、もちろんパート3も愛読させていただくと思います、笑 (2014年11月15日 8時) (レス) id: cdc5b89ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono | 作成日時：2014年8月7日 21時
