うさぎな彼は無敵です。【JK】

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ジョングクくんの言葉に、
私は目を開けた。
そんな…どうして。


「ジョングクくん…」
「Aを守るって誓ったのに、絶対傷付けないって約束したのに…出来なかった」
「…」
「最低だよ俺…Aに合わせる顔がな…」


そこまで言ったジョングクくんの言葉を、
私は遮った。
…正確には、思い切り抱き締めて
何も言えないようにした。


「…Aっ？」
「…」
「ちょっ、どうしたの…っ、前見えな…！」
「ジョングクくん」


私はジョングクくんを抱き締めながら言った。


「それ以上言ったらダメ」
「え…？」
「もっとぎゅーって抱き締めて、そのまま窒息死させるよ？」


私は言った。


「テヒョン先輩たちから聞いたよ。今日、ジョングクくんは相手を捕まえるつもりだったって。それはこうして成功したじゃない」
「…」
「私は無傷で、ジョングクくんもお咎めなし。なのに、どうして喜ばないの？」


ジョングクくんが、顔を上げる。


「A…」
「私、あの時、ジョングクくんが来てくれて、本当に嬉しかった。ジョングクくんの姿を見たとき、怖さも何もかも、吹っ飛んだの」
「…」
「その時思った。ジョングクくんはホンモノのヒーローだって。いつだって私を守ってくれて、味方でいてくれるって」

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