【BTSホラー】それが見えたら終わり① (ページ1)

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JM ページ1

ーー6ヶ月前。

「ジミニヒョン、本当に行けないの？」

ベッドに横になる俺に向かって、ジョングガが言った。ジョングガは僕の年の離れた弟。まだ小学３年生だ。

「ごめん、ジョングガ。熱がまだ下がらないんだ」
「えー、ヒョンがいないんじゃつまらないよ」

ジョングガとは、今日は外で遊ぶ約束をしていた。けど、生憎僕は風邪を引いたみたいで、外には出られない。

「俺、友達と遊ぶ約束断ってきたのにー」
「ごめんね。…あ、そうだ」

僕はベッドから起き上がり、勉強机にある折り紙を取り出した。

「ヒョン、何するの？」
「紙飛行機を作ってあげる。ジョングガ好きだろ？」

僕が言うと、ジョングガが嬉しそうに笑った。

「やった！ヒョン、丈夫な奴にして」
「任せて」

ジョングガが隣に来て、今か今かと紙飛行機の完成を待っている。

「はい、出来たよ」
「わぁ、ヒョン、ありがとう！」

ジョングガが笑顔で紙飛行機を受け取った。

「ねぇジミニヒョン、外に行って来ていい？どれくらい飛ぶか試してみたいんだ！」
「いいけど、あんまり遅くならないようにね。最近暗くなるのが早くなっているし…」
「分かった！」

そう言って、ジョングガは
嬉しそうに外に飛び出して行った。

2階の窓から覗くと、
ジョングガが笑顔でこちらに手を振っている。

僕もそれに笑顔で手を振り返した。

ーーこの時は気付かなかった。
まさかジョングガに
あんな悲劇が襲いかかるなんてーー。