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Aside
将企から電話が来てから40分程度時間が経った。
いつもなら歩いても20分程度の距離である。
いつもの倍の時間が経っても現れない。
私はどんどん不安な気持ちになっていく。
私を助けるために、将企に何かあったら…最悪だ…
2人で生き残りたい！
そんなことを考えていると、
ドンッ、ドンッ！
恐る恐る窓ガラスの方に目を向けると、男性だろうか、窓をドンドン叩いていた。
ゾンビだ…
私は急いでキッチンから全ての包丁を持ってきて、いつゾンビが入ってきても反撃出来るように構えていた。
手が震え、嫌な汗をかく。あんな窓突破されるのは時間の問題だった。
バリ、バリバリ… ガシャーーッン！
最悪だ…予想はしてたが1人ゾンビが入ってきた。
私はまず１つの包丁を投げ、ゾンビを怯ませると躊躇無くゾンビの動体やら何やらを刺した。
だが、死ぬ気配が無い…
起きあがろうとする度に刺してを繰り返していた。
段々と疲れてきて、最後頭を思いっきり刺してみた。そうするとやっと生命活動を終わりにしたゾンビが力なく横たわった。
「ハァ…ハァ…」
「こんなしぶといゾンビを何体も相手にして将企、本当に生きてるかな？…」
そんなことを考えるべきでは無いと分かっていながらもやはり心配になってくる。
よく考えれば私は人間の形をした生物を滅多刺しにしてるし、最悪の気分だった…
「私は、なんてことをしたの？…グスッ…」
泣かずに待とうと決めたのにもう不安と恐怖に勝てず泣きじゃくってしまった。
「将企も今頑張ってくれてるのに…泣くべきじゃ無いのにっ…でも、やっぱり怖いよ…グスッ」
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作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
