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Aside
A「あの、すみません！昨日から怪我の手当てでお世話になってる彼が今朝になって、熱が出てきて、麻酔が切れた後の手術痕と、肋骨が何本か折れてるんですけど、動けないぐらい痛いみたいなんですけど、診てもらえないですか？あともしあれば痛み止めを貰いたいんですけど」
「今伺います。薬の方は後で確認しますとりあえず見せてください」
「ハァー…、ハァー…、ハァー…」
戻ると顔を顰めて苦しそうにしていた。
ピピピピ、ピピピピ、
「38.6°Cですね…、骨折や打撲の後で身体中が炎症を起こして熱が出ています。ここ2.3日が痛み的にも山ですので安静にして下さい」
A「そうですか…、薬は、解熱剤と痛み止めって一緒に飲めますか？」
「どちらかになりますね、熱を早く下げた方が良いので解熱剤をお持ちします」
リリー「…っ、あのっ、痛み止め…自体は余ってますか？あるんやったら…自分で持ってたいんです…っ…。」
「古いタイプの薬であれば…さっき言ったように同時服用出来るものは残ってないのですが」
リリー「それで…っ…いいです…」
2種類の薬を5回分ずつ貰った。
最初は看護師さんの言う通り解熱剤を飲ました。
A「これで少しは楽になるといいけど…、様子見て痛み止めも使おうね」
額に濡らしたタオルを当てながら様子を見る
リリー「いや、看護師さんの…っ…言う通り先に熱を下げる…これは、精神安定剤…みたいなもんや」
A「？」
リリー「このままやと、なんかあった時…ホンマに動けんから、一応これ持っとけば…っ、多少なりとも動けるやろ…」
A「動くことないでしょ？」
リリー「分からんやんっ…！、此処が絶対安全…っなんて保証はないし、不安やねん…っ、Aになんかあって、っ…俺が動けんで守れんのが…怖いねん…」
将企が涙ぐんで訴えてきた。
A「将企、私は大丈夫だよ？こんな時ぐらい少しは自分の心配しないと…、今は盛山さんも居るし将企の後輩も沢山居るし助け合えば大丈夫だから！怖がる事ないからね？だから、今は、今のうちにちゃんと休んで」
昨日目覚めた直後はもうちょっと元気そうだったんだけど…、やっぱ、看護師さんの言う通り時間が経ってあと2、3日が1番きついのか…身体が弱ってるせいで、精神的にも大分きつそう…
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作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
