Together (ページ20)

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Aside

辛うじて浅い呼吸をしているが、辛そうな顔で気を失った将企はストレッチャーで運ばれていった。

私も一応足を診てくれるということなので盛山さんに付き添ってもらい診療室に入っていった。

「捻挫ですので、湿布をしてテーピングしてあとは安静にしてて下さい。」

A「はい、ありがとうございました。」

私の手当ては直ぐ終わり、盛山さんと将企が手当を受けている部屋の前で待つ事にした。

盛山「あいつの怪我の原因は何なん？Aちゃん、何があったか知らん？」

A「私、1人で逃げる自信がなくて将企が家まで迎えに来てくれたんです。それで、私の家に着いた時には満身創痍で、無理して歩いて避難所まで向かい始めて、その途中にゾンビに襲われそうになったんです。私を庇う為に急に大きい動きをしてから急激に怪我の症状が悪化したって感じです…私が悪いんです…」

盛山「そんなことないって！あいつ結構デカいから支えて来るの疲れたやろ？Aちゃんも大変やったなぁ」

A「それに、私酷いこと言っちゃって…将企がもう動けないからおいてけって言い始めて、でもそんなの出来ないから、無理してでも立って欲しくて、これで私が死んだら将企のせいにするとか言っちゃったんです。それも含めて謝らないと…」

盛山「きっとあいつなら分かってくれるやろ。でも、謝るより感謝したらええんちゃう？多分あいつにしたら好きな子守るのなんて当たり前のことやから感謝を伝えた方が守ってよかったなってなると思うけどな」

そんな事を話してるうちに看護師さんが1人出てきた。