Together (ページ18)

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リリーside

歩き始めて、大分時間がたった。俺の身体はとっくに限界を超えてると思う。
歩いてる途中何度も気を失いかけ、倒れそうになったけど名前がしっかり支え続けてくれた。そしてやっと…

リリー「ハァ…、ハァ……っ！…つい…た…」

A「ハァ、ハァ、これで取り敢えず安心だね！将企…ここまで頑張ってくれてありがとう…」

リリー「…っ！」

…っ！返事がしたいけど、声もまともに出んくなってきた…病院の中に入るまでは…なんとか耐えないと…

裏口に回ると、俺達みたいな生存者が何人かいて、この混乱による怪我人も沢山いた。

「噛まれた所などないですか？」
「手当の手配をします」

防具服を着た係の人から色々質問や説明を受けた。でももう何も頭の中に入ってこなかった。全身の激痛に耐えるのに必死で何も考えることが出来ない。

やっと病院の中に入った。名前を無事に此処まで連れて来れた、いや、最後の方は逆に俺が名前に連れてきてもらったんか…後でちゃんとお礼言わんとな…

ふと、緊張が一気にほぐれた。
同時に視界が真っ暗になり膝から崩れ落ちた。

ドサッ！！「ゔっ…」

A「うゎっ！将企っ？しっかりして！」

Aに完全に身体を委ねてた為意識を手放し、急に全身の力が抜けた俺を支え切れず2人して倒れた。

Aの声と、もう1人聞き覚えのある男の声が遠くで聞こえた気がした。