Together (ページ16)

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リリーside

目も開けてられない…
呼吸もうわずっている、身体のどこにも力が入らないような気がする。

Aに抱き抱えられずっと何かを言われてる…
「私が死んだら将企のせい」そんな言葉が聞こえた気がした。

確かに、そうやな…、家出る間際に俺がついとるから大丈夫とか言ってもうたし…、2人で生き延びる約束もしてもうた…2人で協力しようって約束したんや…

すまんけど、こんな状態の俺を、ボロボロで使い物にならんと思うけど力を貸してくれ、そんな思いで声を絞り出した。
「うっ…、っ…、お、起こすのっ…手伝って…っ…！」

ゆっくり起こしてくれるが、何処を怪我してるか分からないぐらい全身に激痛が走る

「ハッ…ハッ…ハッ…フゥ…フゥ…っ…！」

過呼吸のような呼吸しか出来ない。心臓が脈を打つ度に身体のどこかしらの傷が疼いてる。

「はぁっッッ......あぁっ......あっ......」
「ゔっ…、あっ…」「ぐっ…っ！ぐぁ……っ…！」

殆どの体重を名前の肩にかける形で何とか立ち上がる事が出来た。

朦朧としている意識の中必死に足を踏み出しゆっくり着実に前に進んでいく

「っゔ…ハッ…ハァ…くっ…ハッ…ハァ…っ…！」

A「頑張ろうね、盛山さんも待ってるよ」

リリー「うっ…あっ…あぁ…っ」「っ大…丈夫か？重い…やろ？、っつ！あと、…足」

A「全然平気っ！だけど、足？」

リリー「っ痛めて…るんや…ろ？俺が…後ろに…っ突き飛ばした時…」

なんとか、会話をして意識を繋ぎ止めている。