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リリーside
やばい…あと最低でも30分前後、身体が保つか分からない。
脇腹も動く度段々痛みが強くなってる気がするし、今まで脇腹に気を取られてたけど、爆発に巻き込まれた時も、ゾンビと戦ってる時も色んな場所を強打した。時間が経って打撲が痛み始めて来てる…
汗が滲んで、身体中の切り傷や擦り傷に染みて痛いし最悪の状態になってきた…
また心臓の音がうるさくなってきて、呼吸も乱れてくる。呼吸が乱れる度に肋骨への負担がかかり最悪の悪循環だ。
A「ちょっと、無理しすぎじゃない？凄い息あがってるよ？」
リリー「此処で…止まったらっ…もう動けんくなるからっ…！」
もっと、安心させてあげられる事を言いたかったんやけど、ごめんな…そんな余裕無かったんや…
Aを避難所へ無事に送り届けるそれだけがモチベーションで歩いた。
すると、
[ア"ァァァァッ！！！]
建物の影から3人のゾンビが急に襲い掛かってきた。
リリー「な、にっ！…っ！クソっ！」
反射的にAを庇う為後ろへ突き飛ばした。そして、バットを大きく振りかぶった。同時に脇腹にやはり激痛が走った。顔を顰めながらも痛みを無視しまず2体のゾンビを殴りつけて倒す。
「ぐぅっ……あ"っ……っ！」
「ハァッ…ハァッ…ゔっ…っ！」
すると、3人目が目前に迫っていて振りかぶろうとしたが痛みで反応が遅れてしまった。まずいっと思ったその時、Aがフルスイングで3人目の頭を飛ばしていた。
もう、限界かもしれない…
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作者名：名無し | 作成日時：2022年1月16日 15時
