LV.26 ページ28
朝ごはんを食べ終わって、アップルとジャックをちょっと怒ってからは暇だったから部屋で本を読んでいた
でも1度読んだ本だからやっぱり暇だ
内容が変わってたら面白いのにな
そう思いながら本を閉じた
『(久しぶりに宝物庫でも見に行こうかな)』
本を机の上において宝物庫へ向かう
ホテルハイタワーはアトラクションでもあるため待ち時間にはハイタワー3世が集めたコレクションを見ることが出来る
しかし、宝物庫は一般公開していない
ハイタワー3世がより大切にしたコレクションのみが宝物庫にある
中にはかなりの価値があるものや、何故これをここに？と、不思議に思うものがあり見ていて飽きない
シリキ様も宝物庫に入るはずだった
宝物庫につくと鍵を外して重い扉を押し開ける
中は広いが薄暗くてあまりよくは見えない
指を鳴らして壁沿いに並ぶロウソクに火を灯す
これでもまだ暗いほうだ
ロウソクの炎がゆらゆらと踊り、宝物庫の中にあるコレクションたちの怪しげな影を作り出す
ここではたまに誰かがいるような気配や喋り声が聞こえる
しかし、ヴィランズである私には居心地がいい
名のある人物が作ったであろう銀食器
さっきまで誰かが使っていたように見えるアンティークの椅子やテーブル
美しい女性が描かれた絵画などがある中で
1番私の目を引くのは小さなガラス細工たち
繊細で乱暴に触れると壊れてしまう
しかし、光に透かしてみると色んな色が見えてくる
それはまるで人間のように脆く美しい
そんな中でもお気に入りは歌う人魚姫のガラス細工
宝物庫を訪れたとき彼女はたまに悲しそうに泣いている時がある
まるで泡になって消えてしまう直前を切り取ったかのよう
あぁ、可哀想に。でも私はそんな彼女の悲しい顔が大好き
やっぱり私はヴィランズの手下だという事実を痛感する
かなり長い時間ここにいたようだ
宝物庫を出ようと扉に手をかけた時、後ろから彼女が声をかけてきた
｢似てるのよ 私達は。｣
その声は私そのものだった
『似てるのかもしれないね』
それだけ言い放つと宝物庫を後にした
今度、宝物庫に行った時には彼女はもう泡になってしまっているのだろうか
ヴェール｢A！ちょっと来てくださる？｣
ロビーのほうからヴェールが呼んでいる
私は宝物庫から逃げるようにロビーへと向かった
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
Aさんの闇を見た気がします.....
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つぼつぼ(作者) - ﾋｨｨｨｨﾝ！ウェルカムフラワーバンドはいいぞぉ…… (2017年5月2日 22時) (
レス) id: 6a9be31495 (このIDを非表示/違反報告)
まんごぉ - あぁぁ！！まだお花が届いた所までしか読んでないんですが、もうあの４人じゃないですか！！！手下の次に好きな人達ですよぉ！！←なんだこいつ (2017年5月2日 0時) (レス) id: 3c14e3cd16 (このIDを非表示/違反報告)
クロロ・ノワール(プロフ) - し、シリキ様ぁぁぁぁぁぁぁ！！そ、そんなに見つめないで、私狂っちゃうぅぅぅぅぅぅぅ← (2017年4月22日 22時) (レス) id: e24d5362a4 (このIDを非表示/違反報告)
クロロ・ノワール(プロフ) - 言っちゃえよー！！← (2017年4月22日 18時) (レス) id: 76c141a919 (このIDを非表示/違反報告)
(⊃^ω^)⊃ﾊﾞｱﾝ(プロフ) - お花飛んじゃったw(現実で←) (2017年4月16日 22時) (レス) id: 17d0941c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つぼつぼ | 作成日時：2017年3月26日 0時
