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｢Aちゃん、この仕事お願い出来るかな？｣
｢無理ですね
今日は定時であがりたいので｣
もうすぐ5時になろうというのに、仕事を任せてくる中島健人
今日は先輩と飲みに行くというのに、一体何なんだ
気のせいなのかもしれないけど、最近よく話しかけてくるし、そのタイミングは決まって私が先輩の所に行こうとする時ばかりで
そのせいで先輩と話す機会が減ったから、中島健人のことが嫌いだ
｢Aちゃんにしかお願いできる人いなくて｣
ね？お願い！
なんて私の手を取って見つめてくるけど、仕事よりも先輩の方が何倍も大事な私にとってそれは非常に無理を強いること
羨ましそうにこちらを見ている女性社員がいたので、中島健人にはその人に任せると良いと提案しておいた
｢先輩、定時です
早く仕事終わらせてください｣
｢待って！あと5分あれば出来るから｣
｢それ、30分はかかるやつですね｣
先輩の5分で出来るという言葉は信用出来ない
たまには自力でやらせることも大事だろうと、定時で上がった先輩の隣の人の席に座る
真剣な顔でパソコンと向き合う様子を眺めて待つことにしよう
先輩の仕事している姿は永遠と見てられるからね
とても時間内に終わらせられない量の仕事を、毎日時間内に終わらしている自分へのご褒美タイム
そんな甘い時間も、中島健人の乱入で終わってしまった
｢ねえ、2人で飲みに行くんだよね？
俺もご一緒したいんだけどー、｣
嫌です、と言おうとした私より先に
｢いいですよ！一緒に行きましょう！｣
と先輩が言ってしまったから、中島健人と2人で先輩の仕事が終わるのを待つことに
｢中島さん、本当に来るんですか？｣
｢そんなに嫌かな？｣
｢はい、とても｣
分かってるなら来るなよ！
せっかくの先輩との飲みなのに、邪魔すんなよ！
酔っ払ってる先輩の可愛さは私しか知らなくていいんだよ！
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ゆい(プロフ) - とても大好きなお話で久々に読み返しました！ツンツンした勝利くん大好物です！お忙しいと思いますが続きも更新していただけたらとても嬉しいです！ (2021年5月26日 23時) (
レス) id: 36104ab633 (このIDを非表示/違反報告)
あちゃん(プロフ) - 黒砂糖さん» ありがとうございます！！ (2021年1月18日 7時) (レス) id: d0017b4288 (このIDを非表示/違反報告)
黒砂糖 - 面白いです！勝利君と健人君、もう好き！（？） (2021年1月16日 21時) (レス) id: a923d1ec8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちゃん | 作成日時：2021年1月10日 1時
