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ブーブー


震える携帯にハッとする


パソコンの時計を見ると時刻は21時を回っていて



「もしもし、ごめん風磨!」

「全然既読にならないから焦った、仕事?」

「うん、ちょっと新店舗のことで夢中になっちゃって」

「もう準備出来てるけど、Aのタイミングで来ていいよ」

「ほんとごめん、ありがと
ちょうどキリついたからすぐ向かうね」



1回集中してしまうと、周りのことが見えなくなってしまう私の悪い癖のせいで風磨を待たせてしまった


先程買ったビールとおつまみを持って急いで風磨の部屋へと向かう



インターホンを押せばすぐに中から風磨が出てきて


「仕事お疲れ様」

なんて言ってくれるから、優しさがジーンと心に染みる


「ほんとごめん、おじゃまします」



中へ入れば既にいい匂いがして


「もう食べれるから」


風磨が鍋をよそってくれる


「ありがとう!これ、お礼に」

ビールとおつまみを渡せば、分かってんじゃーんとニヤつく風磨



「いただきまーす」


口に入れればポン酢のさっぱりとした風味が広がって、久しぶりの感覚に嬉しくなる


「美味そうに食うな」


風磨を見ればクシャッとした笑顔で私を見ていて、恥ずかしくなる


「うるさい、今日社員に太りました?って言われた

風磨のせい!」


私の言葉にフハッと笑う姿は年下には見えなくて、健人の時とは違うドキドキに戸惑う


「言われてみればちょっとふっくらしたかもな」

「はー?」

「ごめんって、嘘だよ

Aは綺麗だから」



そんな言葉、目を見て言われたら誰だって緊張してしまう

ドキドキと胸が高鳴って、せっかくの鍋も味がわからなくなってしまった



そんな私に目もくれずに鍋に夢中になっている風磨



あんたはそうやって数々の女性を落としてきたんだな

罪な男だよ、ほんとに


結局、私も捕らえられてしまった



惚れさせるとか馬鹿じゃないのなんて思ってたけど

まんまと惚れてしまった私が1番馬鹿なのかもしれない

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あちゃん(プロフ) - natsuさん» そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!ありがとうございます! (2021年1月8日 7時) (レス) id: d0017b4288 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ふまけん推しにはたまらないです!!! (2021年1月8日 2時) (レス) id: 4884eda99b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちゃん | 作成日時:2021年1月6日 4時

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