またね、の続き<K.N>

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寝過ぎてしまった私は、慌てて起きてリビングへ行く

風磨、多分寝てるよね？

午後から仕事って言ってたからもうそろ起きてないとやばい気がする


けれど、風磨の姿は無くて


玄関に行ってみれば靴も無かったから、もう仕事へ向かったんだとほっとする




洗面所へ行き、顔を洗って歯を磨く


今日はオフだからゆっくりしよう

そう思ってリビングに戻ると、机の上に見慣れない携帯と鍵が置いてあった



これって、風磨のだよね？

え、これやばいんじゃないの？

携帯も鍵も忘れてくとか馬鹿じゃん！

これ届けに行った方がいいやつだよね？



そんなことをグルグルと考えていると、風磨の携帯に着信が入った

見ていいのか躊躇ったけど、もしかしたら携帯を探すために掛けているのかもしれない


ごめんなさい、と思いながら表示を見ると"マリウス"の文字



思い切ってでてみると

｢あ！風磨くん繋がったよ！｣

嬉しそうなマリウスくんの声がする


｢マリウスちょっと変われ、もしもし｣


風磨の声が聞こえて、もしもしと返すと



｢よかったー、やっぱAの家に置いてきてたんだな

鍵もあるよな？

こんな事頼んでわりいんだけど、届けて欲しい｣


｢えー、どこ行けばいいの？｣


｢ジャニーズ事務所、赤坂なんだけど

まじでごめん、今度いいもん奢るから頼む！｣



それだけ言って切れた電話

なんだか急いでいるみたいだったし、早く届けてあげたほうがいいよね？


そう思って、すっぴんのまま家を出た

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