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__ﾊﾟｼﾝｯ
ジンジンと痛む右頬
｢出てって!!!｣
あの、状況が掴めません
なぜ、私はビンタされた？
菊池さんに案内されるままマンションの一室に入って、裸の男女が抱き合う所を目撃して
そして、今に至る
とりあえず、よく分からないけど部屋を出てドアの前で立ち尽くす
｢大丈夫？｣
私の赤くなった頬を、他人事のように見る菊池さん
｢あの、一体これは｣
と、勢いよくドアからパンイチの中島さんが出てくる
｢れいか、ごめんって｣
ガチャンと大きな音を立てて閉まった扉を必死に叩く中島さん
｢中島、見苦しいからとりあえず服着ろ｣
｢あのさあ、菊池
なんてことしてくれてるの？｣
大人しく手に持っていた服を着始める中島さん
｢で、隣の君は誰？
君のせいでれいか怒っちゃったんだけど｣
｢あ、今日から担当マネージャーになりました
喜多川Aと申します
よろしく、お願いします｣
そう挨拶すれば、少し苛立った様子の中島さんは顔色をぱっと明るくして
｢なんだ！マネージャーさんか！
あー、そういうことか、
ごめんね、今日本当は事務所行こうとしてたんだけど、れいかが来てくれないと嫌だ！ってワガママ言うから｣
すぐに状況を理解したのか、
言い訳を並べ始める中島さん
｢可愛らしい子じゃん！
やる気出るわ！よろしくね、Aちゃん｣
指し出された右手に私の左手を重ねれば
ぶんぶんと握手される
展開が早すぎて、もう頭がパンクしそうだ
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作者名：あちゃん | 作成日時：2020年12月29日 0時
