うちのアイドル達に手出してもらっちゃ困る (ページ6)

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先にカウンターに座ってる菊池さんの横に座ると

早速タッチパネルで注文を終えていた菊池さんが

｢ほいよ、あ、ここは割り勘ね｣

私にタッチパネルを渡してきた

さっき当たったんじゃなかったの？

そんなにお金キツキツなの？

なんて思ったけれど、考えてみれば奢ってもらう理由も特に見当たらないから

あたりまえか、と納得して牛丼の並を注文する

すぐに出てきた牛丼達に

バクバクと食らいつく菊池さん

｢よく食べますね｣

｢中島んとこ行くんだったら、あんたも早く食べな｣

携帯で競馬の結果を見ながら

くっそ、かければ良かった

なんて言ってる菊池さんは、もう食べ終わりそう

タレントを待たせちゃダメだ、

基本中の基本を思い出して、急いで口に牛丼を詰め込む

菊池さんが完食してから少しして

私もなんとか完食できた

急いで食べたから、味もあまりわからなかったし、

なんせお腹がびっくりしている

別々に料金を払って

中島さんに電話をかける菊池さんの横を歩く

｢あー、おっけ、れいかの家ね｣

電話を切った菊池さんは、歩くスピードをあげる

｢中島、やっぱ女の家いるわ｣

｢は、はあ｣

｢関わんの面倒くさそーだけど、

修羅場好きだし、中まで着いてってやるよ｣

｢ありがとうございます、？｣

なんて返せばいいかわからなくて少し疑問形になってしまった

歩くスピードが早い菊池さんに着いていくのが必死で、

きっと私、ちょこまかしてる

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