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佐藤さんから送られてきたパチンコ屋の名前をマップに入力して





とりあえず、菊池さんの元へ向かってみる









到着したのはいいものの、




パチンコなんてやった事の無い私は







入るのを躊躇ってしまう









いや、でも、仕事だし






割り切るしか、ないよね?









そう言い聞かせて、入店する





10時ということもあってなのか



中にはおじさんとおばさんばかりで








その中でもとびきり目立つガタイの良さに





一目で菊池さんだとわかる









近付いて、





「あの、」






声をかけてみるものの、


大きな音に掻き消されてしまう声









軽く息を吸って、大きな声を出す





「っあの!」









肩をビクンとさせて、不機嫌そうな顔でこちらに振り向く菊池さん







「菊池さん、ですよね?」









「なに?ファン?」






いや、ちげえよ


なんて心の中で突っ込みながら







「今日から担当になりました


マネージャーの喜多川Aです




よろしくお願いします」







お辞儀をすれば、



急に眩しいくらいに光り出すパチンコ台









「うお!きたー!」





不機嫌な顔から一転、可愛らしい笑顔になる菊池さん









どうやら、当たったらしい









「あの、中島さんの居場所って」





「そんなことより、気分いーから奢ってやるよ」









ちょっとまってて、なんて言われて




隣の席をポンポンと叩く菊池さん









大人しく隣に座って




楽しそうにパチンコをする菊池さんを眺める









先程の松島さんと佐藤さんといい、



目の前の菊池さんといい、







顔面が良すぎる









この顔面なら、メジャーデビューなんて楽勝なはずなんだけどなあ






そんな呑気なことを考えて




30分、じっと待った









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作者名:あちゃん | 作成日時:2020年12月29日 0時

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