うちのアイドル達に手出してもらっちゃ困る (ページ17)

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佐藤さんページ17

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汗だくになった松島さんと別れて

佐藤さんに連絡を入れる

【お話があるので、事務所の近くのカフェに来てもらえますか？】

何が正解かは分からないけど、

まずはちゃんとお話することが大事だと思うから

思い立ったらすぐ行動

それが私、

数分ほどで既読がついて

【了解です】

と返事が来た

カフェで20分ほど待っていると、

相変わらず綺麗な顔をした佐藤さんがやってきた

｢急になんですか？｣

席に着く前に聞いてくる佐藤さん

｢まだちゃんとお話してなかったなあと思って｣

｢なんだ、そんな事ですか｣

適当にドリンクを注文して

携帯をいじる佐藤さん

特別なことをしている訳でもないのに、絵になるなあ

｢なんで練習来なかったんですか？｣

オレンジジュースを飲みながら、軽く聞いてみる

｢気分じゃ無かったので｣

いかにも真面目って感じの佐藤さんでも、そんな理由で休んだりするんだ

｢そうなんですね

どうやったら、真剣に取り組んでくれますか？｣

回りくどく何かをするのが苦手な私は

ストレートに佐藤さんに質問を問いかけた

｢ド直球ですね｣

苦笑いする顔も、美しい

｢逆に質問なんですけど、

貴方は、僕たちにどうして欲しいんですか？｣

｢5人で楽しくステージに立って欲しいです｣

私の言葉に、少し驚いた表情を浮かべる佐藤さん

｢随分と難しいこと言いますね｣

｢わかってます、

訳ありみたいですし｣

ははは、と笑ってみせると

｢分かってるなら、踏み込まない方がいいですよ｣

冷たく言い放つ佐藤さん

｢前の社長が関係してるんですよね？

何があったか、教えて貰えませんか？｣

ダメもとで聞いてみるも、黙り込む佐藤さん

重い空気に耐えられなくて

｢好きな食べ物ってなんですか？｣

どうでもいい質問をしてしまった

｢面白い人ですね｣

ふっと軽く笑う佐藤さん

｢お寿司とか、結構好きです

あと、親子丼｣

｢佐藤さんって、可愛いですね｣

可愛い、というワードにあまり納得していない表情を浮かべている

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