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コンコン



「失礼します」









ガチャリと扉を開けると



窓の外を眺める、なんともお美しい滝沢さんがいらっしゃった








「Aちゃん、お疲れだったね」








さ、座ってとフカフカのソファに案内される




「失礼します、」







腰掛ければ、私の前に書類が置かれて









「これ、彼らのために作らせた楽曲」






そこにはRUNと書かれた楽曲の歌詞が載っていた









「とってもいい歌詞ですけど、


彼らが歌っても本質的な意味合いって伝えられるでしょうか?」








「さすが、喜多川さんのお孫さん


鋭いね」







CDプレーヤーの再生ボタンを押す滝沢社長








「メロディーもとってもいいんだ



なんせ、自信作だからね」








確かに、耳に残るような



そんな素敵なメロディーだ








「Aちゃん、SexyZone全員と会ってみて、どうだった?」









佐藤さんは、何も興味無いって感じの冷たい目をしてて




松島さんは、とってもいい人だったけどとりあえずで人生をやり過ごしている感じだった




菊池さんは、言うまでもなくサボり癖しか無さそうだし




中島さんは、なんというか
女癖の悪さが全てを無駄にしてしまっている




マリウスさんは、周りの様子からして
普段からあまり顔を出していないんだろうなと感じた









なんというか、全体的に





「やる気がない、って感じました」








そんな私の言葉に笑い出す滝沢社長









「はっきりと言うねえ、



ズバリ、お見事です」







顔のレベルは、5人とも最上級なのに


本当に、もったいないと思った









「彼らは、もっと出来るはずなんだ



なんせ、君のおじいちゃんが作ったグループだからね」









初耳だった



確かに、おじいちゃんはこの会社の元社長だったけど




SexyZoneを結成したのがおじいちゃんだったのは
孫の私も知らなかった







「彼らも元々ああだったわけでは無いんだ



私が社長になってからというもの、




めっきり変わってしまってね」






おじいちゃんは3年前


突然社長を辞めた



会社の全てを滝沢さんに任せて





昔から奇想天外なことばかりし出すおじいちゃんだったから、私はなんとも思わなかったけど





彼らは違ったんだ








きっと、彼らはなにか思うことがあったんだ









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作者名:あちゃん | 作成日時:2020年12月29日 0時

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