【トラファルガー・ロー】【ONEPIECE】学パロ (ページ20)

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(…なんだよい)

なんて事を口に出せるはずがなく、ただ黙ってローの言葉を待つ。

「俺はAを泣かせようだなんて思ってねェよ。
なんなら声だってかけたいし、名前だってもっと呼んでやりてぇのに、いざやってやろうと思えば全部裏目に出ちまう」

驚いた。口数の少ない彼が、こんな矢継ぎ早に言葉を紡いだ。もちろんそれもあるが、なによりもあの普段からすました顔のローがこんな悔しそうな顔をすることにだ。

「大体にして、惚れた女に優しくしたくない奴なんざ居ねぇだろ」

そして、惚れていると来た。

「へえー」

「何笑ってんだてめぇ」

面白い。これは面白いぞ。思わずつり上がってしまう口の端を、頑張って力を込めて平然を装う。

それにしても意外だ。あのローが。あのトラファルガー・ローがこんなにピュアピュアで一途だなんて。

「ロー。俺はきっと、あんたの恋路の役に立てるよい」

これは俺が関わらないわけにはいかないじゃないか。

片や委員会の顧問に、片や小さい時から親同然の関係。
これは、俺が何とかキューピットをするしかねぇじゃねぇか。

「ロー。これからは、俺に人質を取られたと思え」

その日から、ローが委員会に出席する頻度が増えた気がする。