【トラファルガー・ロー】【ONEPIECE】学パロ (ページ5)

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『あ、あ…』

一体何を言っているんだ。落ちたパンを最悪の世代に拾わせた挙句に、それを食えだなんて。一体何を言っているんだ私は。

やばいと思う。絶対怒ったと思う。噂によると、彼を怒らせたら全身バラバラにされた挙句、ヘンテコに改造されるらしい。

(無理だ…！頭下げよう！)

いっその事、プライドを捨てて地面に頭を擦り付けてやろう。

そう思い、開き直った私は彼の顔を見る。

絶対それ食ったことないだろ、と思うほどには似合わないチョココロネを持つ姿の彼。
そんな彼は、未だに眼光だけで人を射殺せそうな鋭い顔である。

『あの…！』

「おい」

さっさと謝ろうと地面に膝をつけた時、彼、もといトラファルガーの低い声によって遮られた。

そして、何を思ったか、彼は私の額にチョココロネを押し付ける。

「俺は、パンは嫌いだ」

そう言い、トラファルガーは私にそれを受け渡し、去っていった。

『…え？ええ…？』

半端な形の土下座…というか膝をついた状態で私は階段を下りていくトラファルガーを見送った。

結局あれ怒ってたのか？パンが嫌いだから顔が怖かったのか？なんて思っては恐怖の余韻が消えなかったが、

なにはともあれ

『た、助かった……』

私は後ろに体重を傾け、階段の段差に腰をかけた。

『…もしかして、最悪の世代って雑魚？』

たまたま助かったってだけなのに、アイツら意外とチョロいんじゃねえかと図に乗ってしまう。

(早くナミとロビンのところへ戻ろう)

教室へ急ぐため、私はまた階段を上り始めた。今度はゆっくりと。