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降谷side
彼女は車のドアをゆっくりと開けると、軽い動きで道路に着地する。
そして、タイヤに銃弾をぶち込まれて停止したトラックに歩み寄る。
「大丈夫です？どうかされました？」
顔を傾けて作ったハリボテの笑みで話しかける彼女。一見、人当たり良さそうで和やかな彼女の雰囲気に警戒心など緩まってしまうのだが、その雰囲気の変わりように僕たちは恐怖を覚えたりもした。
「あ、ああ。どうやらタイヤがパンクしてしまったようで」
男はタイヤの方へと向けていた顔をAに向け、ぎこちなくそう告げた。
「あらら。随分と派手に穴が空いてますね。それも前輪。
…釘でも踏んじゃいました？」
お前がやったのだろう？なんて言いたくもなったが、すぐにその言葉を飲み込んだ。
そんな彼女の怪しさ満点の問い…というか疑問に、男たちはああ、と浮かない返事を返す。なんとなく同意してるだけなのだろう。
「うーむ。トラックは面倒ですよね。
なんせ、押していくなんてことは出来ませんし。
スペアのタイヤは持ってないんです？」
「ああ、急だったから持ち合わせていなくて」
男たちの答えに、Aはふーんと冷めた反応を返す。お前が聞いといてなんなんだと言う感じだが。
そんな時、Aがあっと白々しく声を上げて僕たちを指さした。
「こんな道路のど真ん中に居てもあれですし、我々の車に乗って下に降ります？少し狭くなるけど」
勝手なことを言うな。僕は見知らぬ爆弾魔など車に乗せたくはないのだが。
「あ、えぇ……でもやはり申し訳ないです」
男のうち1人、気弱そうな男が動揺したようにそう言うが、Aはもう何言われても聞かないようで、強引に男らの腕を掴む。
「遠慮しないで。外は冷えますし、何よりこの辺に爆弾が仕掛けられたそうじゃないですか。早く離れた方が良いのでは？」
男らの顔が一瞬強ばった気がした。
「……」
Aはそれを見据えたように目を細め、口角をうっすらと上げた。男らに悟られないように。
やがて、3人は僕の車の元へと到着し、Aはその手を離す。
「…Aちゃん！？」
だが、Aの自由になった手首は眼鏡をかけた男に掴まれた。ヒロが咄嗟に彼女を助けようとするが、男はポケットから携帯電話のようなものを取り出す。
「これはリモコンだ。おそらく、お前たちのお目当ての物だな」
男は、手のひらで包み込めるほどの小さなそれをぎゅっと握った。
「…お前ら、警察だろ」
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あまちー(プロフ) - いずみさん» ありがとうございます！キャラの濃い夢主ちゃん、かあいいですよね (2022年12月15日 5時) (
レス) id: 49054d0acf (このIDを非表示/違反報告)
いずみ - 夢主好き (2022年11月13日 19時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
あまちー(プロフ) - 莉久さん» うわー😭嬉しいお言葉ありがとうございます！感情移入しにくい夢主かなって少し後悔してたんですけど、そう言っていただけると励みになります🙇♂️ご期待に添えるよう更新頑張ります💪 (2022年8月25日 16時) (レス) id: 49054d0acf (このIDを非表示/違反報告)
莉久 - めっちゃくちゃ面白くて、つい一気読みしちゃいました！夢主ちゃんの性格が大好きです！この事件がどう解決されるのか、恋愛は発展するのか……楽しみです！更新頑張ってください！！！ (2022年8月24日 13時) (レス) @page5 id: 28e45e7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまちー | 作成日時：2022年8月21日 22時
