【名探偵コナン】未来が見える少女は警察学校組を救いたい 2

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Aの予想では、爆発はかなりの規模らしい。そりゃあ、これだけのガソリンタンクが一気に引火すれば当たり前だが、やはりそれは容易ではない。

「そんな簡単に爆発するんなら、こんな人の暮らしのあるとこにゃあ作らねぇもんなあ…」

案の定、爆弾探しは手間取っていた。
松田とAは、敢えてはぐれないで同じ場所を探していた。これは、爆弾の特徴を知らないAに1人で探させるよりも、松田に疑わしいものを共有した方が効果的だと考えたためである。

「ガソリンを引火させるには、まずは蒸気を漏れ出させるためにこのタンクを壊さなければいけない。そして、その次にある程度漏れ出た蒸気に引火させて、文字通りの爆発を起こさなければいけない」

化学専攻ではない松田は、最低限の知識を駆使して爆弾探しに奮闘している。

「…見た感じ、このタンクの容量は馬鹿でけぇなあ…！総容量で言えば何万リットル…。
引火すりゃあ、下手な爆弾より何百倍も危ない」

松田は改めて、自身より何百倍も大きなオイルタンクを見上げる。圧倒的な高さ、そして幅のそれは、松田が今まで見てきた爆弾の中では一番の大きさだ。

「…普通の木造建築の家を吹き飛ばすには、ガソリンは20リットルだけで良いらしい。松田、これはその何倍だ？」

「んな事言われちゃあ、数える気すら失せちまうぜ…」

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