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「で、何が欲しい?」
ガバッと彼女の細い肩に手を置き尋ねる。
彼女は肩を跳ねさせるが、直ぐに顔を赤くさせて考え込むように唸っている。
やがて、なにかの考えに至った彼女が口を開いた。
「……お揃いのものがいい。諸伏くんとお揃いの」
ダメかな?とおねだりのように上目でこちらを見る彼女。きっと、わざとこの表情という訳では無いのだろうが、これはずるい。こんなの断れないだろう。
「もちろん良いけど…」
「けど?」
オレ、こんなキラキラのアクセサリー付けるのか?
キラキラした宝石やらの装飾が付いたアクセサリー。明らかに女の子向けのアクセサリーを、オレがつけていいのだろうか。
そんなオレの心中を察した彼女が口を開く。
「何もアクセサリーじゃなくて良いのに。
お揃いのものならなんでもいいんだよ」
輝くような笑顔の彼女。まさに、背後のアクセサリー顔負けの笑顔だ。
「ストラップとかはどうかな?
……この近くに水族館があるんだけど」
このショッピングモールは海沿いにある。そのためか、近くにはかなり大きめの水族館がある訳だが。
「水族館!?」
まるでデートプランのような行き場所に、思わず大きな声が出る。
「やっぱり厳しいかな?」
「行くよ!行きます!」
水族館で魚を見たいと言うより、魚を見るAちゃんを見たい。そんな下心を元に了承した。
「じゃあ、お昼ご飯食べてから行こうか。まだ時間はあるし」
この辺りの食事処はどこがあるだろうか。彼女の食事の好みを尋ねながら、ゆっくりと歩みを進めた。
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あまちー(プロフ) - ななをさん» わ か る (完全同意) きっとヤンデレ景光はヒモにしてくれると信じてます。ありがとうございます😊更新頑張ります💪 (2022年7月9日 4時) (レス) id: 49054d0acf (このIDを非表示/違反報告)
ななを(プロフ) - 私も諸伏のヒモになりたいです(心臓を抑える限界ヲタク)とっても面白いです、更新応援してます! (2022年7月8日 21時) (レス) id: 5488902387 (このIDを非表示/違反報告)
あまちー(プロフ) - LieNさん» ありがとうございます!褒めていただけるのはモチベに繋がるので嬉しいです😭ご期待に添えるように、執筆頑張ります💪 (2022年7月8日 17時) (レス) id: 49054d0acf (このIDを非表示/違反報告)
LieN - この作品すごく面白くて好きです!更新頑張ってください! (2022年7月8日 17時) (レス) @page10 id: ece7746fe0 (このIDを非表示/違反報告)
あまちー(プロフ) - なんかめっちゃ伸びてる。ありがとうございます!オリフラついてないよね? (2022年7月8日 5時) (レス) id: 49054d0acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまちー | 作成日時:2022年7月6日 22時