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諸伏side
合コンが終わった。案外呆気なく、短く感じた合コンだったが、2時間ほどはあの場所に居たようだ。
…いや、合コンなんてどうでもいい。
「…ゼロ。オレ、もしかしたら嫌われたかもしれない。」
「ん?誰にだ?」
街灯に照らされた暗い夜道を萩原松田にゼロとオレで歩く。
そんな中、オレの声にゼロが振り向く。
「…いや、オレが話しかけてた子。」
なるほど、とゼロは顎に手を当て、考え込んだ。彼はどんな姿でも様になるな。
「別に、嫌われてはないんじゃないか?彼女、ヒロのこと見て顔赤くしてたし。」
いや、あれはオレじゃなくて短冊に対してだなんて言えるはずもなく、オレは半端な生返事を漏らす。
「ただ、あれは告白と言うよりはプロポーズじゃないか…?
僕的には、もう少し段階を踏んだ方が良い気が……。」
ゼロは、どこかシラケた目をオレに向ける。哀れんでいるような目。そんなにオレは無様だったか?
「そうだね。とにかく、1度話せたから次は友達として接するよ!」
「ああ。それがいい。今度は普通の告白にしとけよ。」
友人からの忠告に力強い返事を漏らした。
急功近利。目先の成功を得ようと焦るな。
いつかの兄の言葉を思い出した。
「…よし!ゼロ、次はなんて言えば良いかな?『君の味噌汁を毎日飲みたい』とか?…いや、古いかな?」
「だからなんでプロポーズなんだ。普通に恋人から始めてくれ。」
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あまちー(プロフ) - ななをさん» わ か る (完全同意) きっとヤンデレ景光はヒモにしてくれると信じてます。ありがとうございます😊更新頑張ります💪 (2022年7月9日 4時) (レス) id: 49054d0acf (このIDを非表示/違反報告)
ななを(プロフ) - 私も諸伏のヒモになりたいです(心臓を抑える限界ヲタク)とっても面白いです、更新応援してます! (2022年7月8日 21時) (レス) id: 5488902387 (このIDを非表示/違反報告)
あまちー(プロフ) - LieNさん» ありがとうございます!褒めていただけるのはモチベに繋がるので嬉しいです😭ご期待に添えるように、執筆頑張ります💪 (2022年7月8日 17時) (レス) id: 49054d0acf (このIDを非表示/違反報告)
LieN - この作品すごく面白くて好きです!更新頑張ってください! (2022年7月8日 17時) (レス) @page10 id: ece7746fe0 (このIDを非表示/違反報告)
あまちー(プロフ) - なんかめっちゃ伸びてる。ありがとうございます!オリフラついてないよね? (2022年7月8日 5時) (レス) id: 49054d0acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまちー | 作成日時:2022年7月6日 22時