60 ページ10
「おはようございます!」
午前9時、私は今日からここ中本書店で働く。
「相楽さん、おはよう。早速やけど色々教えるから、まずはこれ着て」
渡されたのは中本書店と書かれた焦げ茶のエプロン。
「はい!」
速やかに装着。
「じゃあ、まずは本がどこにあるか、どう分類されてるかを説明するね。ここの棚は…
******************
「フウ…」
なんとか今日1日の仕事が無事に終了した。
思わず椅子にどっかりと座る。
本屋の仕事は覚えることが多いし、何より思ってたより重労働だった。
正直、ここまで大変だとは思っていなかった。
「相楽さん、お疲れ様です」
心夢ちゃんがお茶をくれる。
「ありがとう。心夢ちゃん」
出されたお茶を飲む。
あったか〜い。
「心夢ちゃん…?」
「心夢、相楽さんと親しかったですか?」
「え、覚えてない?」
心夢ちゃんの反応を見るが、首をかしげている。
「私がまだ大学生で心夢ちゃんが小学生だった頃、よくここに来てたの。その時にね、心夢ちゃんと遊んだりしてたんだよ」
しばらく考えたあと、心夢ちゃんは「ああ!」と手を打った。
「思い出しました!おじいちゃんと梶西先生の本の話で盛り上がってた!」
「そうそう。私梶西先生好きなの!」
「だから相楽さん、なんだかおじいちゃんと親しい感じやっやんや!」
「ねえ、心夢ちゃん、相楽さんって言うのはなんか変だから、下の名前…Aって呼んで」
「えっ…?わ、分かりました。Aさん」
心夢ちゃんがちょっぴし赤くなりながら、私の名前を呼んでくれた。
「うん。また明日もよろしくね、心夢ちゃん」
266人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅(プロフ) - 修学旅行ハプニングあったみたいですか、楽しめて良かったですね!!私も田舎に住んでるから、東京行ったら確実に迷子になっちゃう(笑)テストもお疲れ様でした! (2019年6月20日 22時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 雅さん» 受験生といってもまだ6月なんで、全然更新していけると思います!また、お話楽しく描いていきますね^_^ (2019年6月20日 22時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - いつも読ませていただいてます!受験生大変ですよね。無理せず、暇なときに更新してくださいね。 (2019年6月3日 21時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 大丈夫ですかー(笑)でも楽しみながら読んでもらえてるようで、嬉しい限りです^_^ (2019年5月19日 13時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - やぁぁっちゃった///ふぅぁぁぁ!!((テンションおかしい (2019年5月19日 11時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さら | 作成日時:2019年4月16日 21時