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川西さんの部屋の前まで走ってきたのはいいものの、まだ帰ってきてなさそうだった。



もしかしたら今日は東京に泊まるかもしれないと思ったが、とりあえず待ってみることにした。



待ってる間、川西さんとどう話すかをずっと考えてた。



だかいくら待ってもなかなか来ない。



川西さん、やっぱり今日は東京に泊まるのかなあ…



******************



「…Aちゃん…?」



「Aちゃん、起きてや」



誰かに肩を揺すられ目を開ける。



目の前には川西さんの顔。



「あっ、川西さん。やっと帰って来た」



「なんでこんなとこおんの?風邪ひくやろ!今何時やと思うてんねん!」



川西さんに引っ張られて家の中へ入っていく。



「ここ、座って。あったかい飲み物持ってくるから」



言われた通りソファに座って辺りを見回す。



確かに水田さんが前言ってたように、部屋の中はあまり綺麗ではなかった。



「コーヒーでよかった?」



「はい、」



というか私が川西さんに気を使わせてどうするの。



私はここに励ましに来たんでしょ。



「どうぞ、」



「ありがとうございます」



お礼を言って、差し出されたコーヒーをとりあえず飲む。



川西さんも隣に座って飲み始めた。



隣で深く息を吐く音がする。



「…Aちゃん、なんでここが分かった?」



「ママに聞いて、ここまで走ってきました。川西さん、今日もしかして東京に泊まるんじゃないかって思ったんですけど、とりあえず待ってました」



「…そうなんや。わざわざ来んくってもええのに…」



川西さんは分かりやすく一人にしてくれオーラを出していたが、ここで帰ったら何の意味もない。



「 …こういうときって放っといた方がいいんじゃないかとも思ったんですけど、いてもたってもいられなくなって、気づいたら家飛び出してました」



「ほっといてくれとったらええのに…」



「「……」」



お互い黙ってコーヒーをただ飲む時間だけが流れる。



沈黙に耐えかねて口を開こうとしたとき、



「約束…守れへんくってごめんなあ、」



川西さんが力なく笑って謝ってきた。



私、何であんなこと言ってしまったんだろ。



「そんな…準優勝でも充分すごいじゃないですか。だって日本全国の漫才師の中で2位ですよ。しかも去年も…」



「駄目やねん!2位やったら何の意味もないねん!」

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(プロフ) - 修学旅行ハプニングあったみたいですか、楽しめて良かったですね!!私も田舎に住んでるから、東京行ったら確実に迷子になっちゃう(笑)テストもお疲れ様でした! (2019年6月20日 22時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 雅さん» 受験生といってもまだ6月なんで、全然更新していけると思います!また、お話楽しく描いていきますね^_^ (2019年6月20日 22時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いつも読ませていただいてます!受験生大変ですよね。無理せず、暇なときに更新してくださいね。 (2019年6月3日 21時) (レス) id: ff8c7fad23 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 大丈夫ですかー(笑)でも楽しみながら読んでもらえてるようで、嬉しい限りです^_^ (2019年5月19日 13時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - やぁぁっちゃった///ふぅぁぁぁ!!((テンションおかしい (2019年5月19日 11時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さら | 作成日時:2019年4月16日 21時

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