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「へえ、こんなとこ行くんだ」
ママのお店の前に立って、真奈美がまじまじと看板を見つめている。
「別に行ってもいいでしょ。それに私はここに飲みに来てるんじゃなくて、ママに会いに行ってるようなものなの」
そういってられるのも今のうちだよ。この数秒後には声が出なくなってると思うよ。
『カランコロン♪』
「いらっしゃい！」
店内には私たち以外、誰もいなかった。
「Aちゃん、今日はお友達も一緒なのね」
あれ…？水田さんいる。
「待ってたで。こいつ連れてきてごめんなあ」
「えっ、どっちがAちゃん？」
「こんばんは、川西さん、ママ。水田さん、はじめまして。相楽Aです」
挨拶をして後ろを振り返ると、真奈美が入り口で固まっていた。
「この子は私の友達の坂本真奈美です。ほら、真奈美っ」
真奈美の肩を叩く。
「へっ、ああ…坂本真奈美です。よろしくお願いします」
「はじめまして。僕、川西です」
「水田です」
「ここでスナックを経営している三越雪です。ママって呼んでね」
「えっ…？」
真奈美が信じられないといった表情で私をみてくる。
ふふふっ、
「ほら、いいの？和牛さんだよ？」
そういうと真奈美はハッとして、
「だっ、大ファンです！今日も劇場行って漫才見ました！これからも頑張ってください！」
と叫ぶようにいった。
「「ありがとう」」
お二人は笑顔で対応。
その笑顔を見た真奈美はもうこれ以上ないという幸せ顔で、私の背中をバンバン叩いてくる。
「痛っ、痛い！」
「もっと早く言ってよ！びっくりしたじゃん！」
「サプライズだよ、サプライズ」
背中は痛いけど、真奈美が嬉しそうだからいっか。
「真奈美ちゃん、和牛好きなの？」
「はい！もうずっと前から好きです！ペラペラなんかじゃありません！」
「真奈美ちゃんって言うんやんね。リアル真奈美ちゃんやん！」
「そうなんですよ！だから一人で勝手に運命的なものを感じています！名前真奈美でよかったです！」
真奈美はそこから写真だの握手だのサインだので大忙しだった。
ごめんなさい。川西さん、水田さん…
「A、ほんとありがとうー！」
「いえいえ」
普段は抱きついてきたりしないのに、今は苦しいぐらいに抱きついてくる。
これはしばらく落ち着くまで時間かかるかも…
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さら(プロフ) - ありがとうございます！これからもちょくちょく更新していきたいと思ってますので、楽しみに待っててください^_^ (2019年9月20日 7時) (
レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
ハンナ(プロフ) - 一気読みしてしまいました！面白くて、何だかあったかい気持ちに。更新楽しみにしてます。 (2019年9月19日 1時) (レス) id: 9d1b7de85f (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 黄色パーナさん» コメント、ありがとうございます！毎日更新というわけにはいかないですが、これからも頑張って書いていきますので、よろしくお願いします。 (2019年4月14日 9時) (レス) id: abcbda1e9b (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - 愛読しています！更新楽しみにしています(*^▽^*) (2019年4月14日 7時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - さらさん» なるほど……そんなことが… (2019年4月9日 22時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さら | 作成日時：2019年3月24日 23時
