10.チェリーパイの奇襲 ページ10
貴方side
そう、あのカフェで綺麗に別れただけならよかった。
その後当時お酒初心者だった私は悪酔いしてこれまで溜め込んでいた先輩への悪口をPCで書き殴ったのが問題だったんだ。
"誰にでも笑いかけやがって"
"めちゃくちゃわざと転んだよその子、なんで分からないの？なんで私の前で助かるの？"
"わざと嫉妬させようとしてたってなに？どういう愛情？"
自己満足。それだけならまだよかった。
そこで大人しく寝落ちすればよかったものを、何を思ったのかそれを掲示板に載せてしまったのだ。
朝、友人たちからの怒涛の連絡でやっと我に返ったときにはもう何もかもが遅かった。
探偵団なのかお前たちは、という私の嘆きも虚しく現在も元気に噂の的だ。
自業自得だからそれは仕方ないんだけど、とにかく目まぐるしい環境の変化に着いて行けなくて疲れてしまって、
私はそうして恋愛から退いたのだった。
勿論、私を友人たちが懸念する気持ちが分からないわけじゃない。
だけど本当に今はそういうものを考えられないのだ。それに何だか、自分には恋愛が向いていない気もするし。
不幸中の幸いだったのは、別れてからすぐ先輩はあの教授と一緒にカナダへ留学へ行ったから先輩に実害はほぼなかったということ。
不名誉な噂をあの爽やかな人に押し付けることがなくてよかった。
そして二人して同じキャンパスに通っていたら…と思うと…もはやホラー映画だ。いや、昼ドラか？
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
