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「 ごめん、一回生の大変な時に」
「 一回生も二回生も大して変わらないよって先輩が言ったんですよ？私は、ほんとに先輩とお付き合いできて幸せでした。」
本当に夢みたいだった。
夢なんかじゃないのはこの胸の痛みが教えてくれているけれど。
「 だけど私は、先輩がいない毎日に戻りたいです」
泣かないだろうと思っていたのに、溢れてきそうになる涙が先輩を滲ませる。
嫌な女だ。自分から別れを告げるくせに。
それからその理由だって上手く伝えられていないのに。
何も言わず先輩は全てを受け止めようとしてくれている。
どこまでもこの人はできた人だ。
やっぱり私とは到底釣り合うはずがないんだ。
今まで溜まっていた感情が溢れてきた。
「 僕も幸せだったよ。Aが隣にいてくれるだけで、僕はいつも幸せだった」
この時先輩が何を考えていたのか、私は知らない。
自分の気持ちもよく分からないのに先輩のこと分かるはずがないんだ。
「 ありがとう、A。僕のわがままに付き合ってくれて、そばにいてくれて。」
そう言って席を立った先輩が私の頭を撫でようとした手をそっと下ろしてそのままカフェを出た。
初めてできた恋人との別れは、底にあるチョコレートムースが溶けるよりもずっと早く、甘さが染みついたそれとは比べものにならないくらい苦さだけが鮮明だった。
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
