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「 先輩は確かに私のことを好きなんだなっていうのはちゃんと分かっていました…でも、特別かって言われたらそうじゃないような気がしてたんです」
「 ……どうして？」
「 だって、先輩は…誰にでも優しくていつも笑顔なイジェノ先輩に見えたから」
「 …僕、もしかしたら俳優になれるかもしれない」
「 あの？真剣に聞いてくれます？」
「 いやいや、めちゃくちゃ真剣だから。頭の9割を君が占めてることがバレていない奇跡起こっちゃってるんだよ」
顔を赤くして拗ねたように照れ隠しをする君は、一年前、僕の隣でよく我慢をしていた時とは訳が違う。
「 いや…あの、え？」
「 もう取り繕うのはやめることにしたんだ。その方が、君にはいいかなって。それから…」
少し、顔を近づける。
心の距離よりは近くならないよう慎重に。
「 Aが僕の顔が嫌いじゃないみたいでよかったよ」
「 っな、ちが……ただ面食いなだけですけど？！」
「 ふはっ…それはそれで問題だね？」
少し、仕掛けてみようか。
「 でも…かっこいい人なんてたくさんいるだろうしし、僕なんて全然だから…」
分かりやすく、耳と尻尾を下げたようにシュンとして見せる。
「 どうして？…私は結局、ゆっくりとあなたを裏切ったわけですけど…それでも私がいいんですか…？」
そんな僕の顔に弱い君。
ああ、どうしてこんなにチョロくて可愛いんだろう。
この世に可愛さで免罪符が実在するならば、彼女は間違いなくそれに当たる。
この世になくとも、僕にはすでにある。
君が何をしても僕は許す以外の選択肢がないのだ。
こんなにチョロいのに何で一年も恋人ができなかったのか不思議だったけど、ジャガイモの話を聞いて安心した。
今この瞬間、この顔に産んでくれた両親にこれまでにないくらい感謝している。
Aの心を揺らすことができる瞳、ただそれだけで自分を好きになることだってできそうだ。
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
