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＊
「 つまり、全部先輩が悪いということです」
「 え〜…可愛い」
「 ……触れたら負けだ…」
「 ふふふ」
魔法にかけられたような顔の先輩が私をじっと見つめているのが分かった。
ズズッ、と音が鳴らないように丁寧に紅茶を啜る。
温もりが心臓まで届きそうな心地のいい温度、そして何よりも鼻の奥まで香る綺麗なカモミールに目を閉じる。
食後に出てくる紅茶があまりにも完璧で、ここは絶対に次も来ることは決定だ。
あまりにもこの人の顔が良いせいで、他の人がジャガイモに見えちゃったんだ。
口には出してないのに、その考えが見透かされてるような気がした。
「 そうだな…」
先輩の言葉を待つ間に、顔が段々熱くなる。
刺さるような先輩の視線を避けるように、俯いてカップを指でなぞった。
「 じゃあ、死ぬまで隣にいて終身刑で償うからもう一回僕のところへ戻っておいで」
俯いていた顔が、自分でも知らないうちに自然と上がった。
今の今、ラメでも振りかけているのかと言うくらいキラキラ輝いた先輩の顔があまりにも、あまりにも…
「 重た…」
「 ねえガチトーンやめて？だってほら、書いてあったじゃん。あの…デスノート？」
「 違いますよ！」
「 うん、知ってる。ふふ」
この人、絶対私のことからかって楽しんでる…そんな顔してるもん…
「 僕のせいで、君に変な誤解を招いたんだね」
「 変な誤解？」
「 Aと一緒にいるのに困っている女性を助けたのは、君がそういう僕を好きだと思っていたからだよ。今となっては言い訳でしかないんだけど、」
微笑むジェノ先輩を見て、ぎゅっと、胸が締め付けられた。
あの頃、甘いものがそんなに好きじゃ無いのに私に合わせていつもカフェで待ち合わせてくれた先輩がそのままいるみたいだ。
いつもそう。この人を前にするとどうも調子が狂う。
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
