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先輩は私の話に「へえ？」と小首を傾げた。
「 男女問わず、友人以外はジャガイモに見えた…と？」
「 そうです。もうほんとにこのまま一生他人がジャガイモに見えたらどうしようかと…せめてニンジンとかタマネギとか種類は増やせないものかと考えたんですけど」
「 …考えるとこ違くない？」
中には物好きがいたもので、こんな私に告白をしてくれる人までいた。
非常に焦った。恋愛なんてこれまでたった一人としかしたことがなかったから。
「 よく分からなかったって…付き合うことが？」
「 だって…私にとって恋は、ジェノ先輩そのものだったので」
少しの沈黙のあと、目を丸くした先輩が深い深いため息を吐いた。
「 わざとやってるでしょ？！」
「 違いますけど！？恥ずかしいんでいちいち反応するのやめてもらえます？！」
雰囲気のあるカフェでなぜか息を切らして褒め合う、側から見れば変な二人というか…
「 あ〜ほんと、やってらんないわ…いつまでも僕が優しくて手を繋ぐのにもバカみたいに時間かかると思わないでよね？！」
「 え？先輩手繋ぐの好きじゃなかったんじゃないですか？ぜんっぜん繋がなかったじゃないですか…」
「 それは…！」
じわり、先輩の白い肌が瞬間的に赤くなる。
耳が真っ赤だ。照れているのだとすぐに分かった。
「 それは……Aの手、小さ過ぎて僕が繋いだら潰れちゃうかなって」
「 え、先輩握力やばい人ですか？」
「 違うわ、そういことじゃないのよ」
「 昔から話面倒な仕方でしますよね、そういうところあんまり好きじゃなかったです」
「 バカストレートに言えば好きになってくれるの？」
「 そういうとこです」
「 どういう？！」
付き合っていた頃は、こうやって先輩に声を張り上げることなんてなかったな。
先輩だってこんなに沢山感情を話してくれる人じゃなかった。
分かっている。短期間で忘れらるほど、先輩との思い出は色褪せていないこと。
気持ちの冷静さは関係なく、その顔に惑わせている自分がいることも。
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
