30.シナモンロールの罠 ページ30
JN side
どこがそんなに他の人と違って見えたのか。
きっかけはいつだったのか、正直覚えていないけど。
最初に見たのは学食。
オムライスを口一杯に頬張って、ぺろりと平らげていた。
その食いっぷりをただ見ていたことを、ジェミンに肩を叩かれてやっと気がついたんだ。
すっかり冷めてしまった自分の昼食を前にしても不快な気持ちにならなかった。
頭の中は、先ほどの彼女で頭がいっぱいだった。
女の子の名前を大抵知っているヘチャンに、あの子誰？と聞くと「あー…」って苦笑いしながら教えてくれた。
"一個下のAちゃんね。ちょっと変わってるけど可愛いよね〜"
割と許容範囲の広いヘチャンが珍しく変わってる、って言うからどんな子かと思えば…
「 まーた食ってるわ」
「 すごいよねぇ、あんな細い体のどこに吸収されてんのか…」
「 見てるこっちが胃もたれしそう」
「 いやでもまじで美味そうに食うよね」
「 そこがいいんじゃん」
「 はあ？」
顔が綺麗な人、慈愛に満ちた優しい人、
色んな理由で誰かを惹きつける女の子がいる中。
彼女は、Aはいつも綺麗に、美味しそうに食べる子だった。
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
