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＊
「 酔ってます？」
やっと絞り出した言葉が、それ。
先輩は鳩が豆鉄砲を食ったような顔でまた吹き出した。
「 あれ、僕そこまでヤバイ奴だと思われてたの？」
いやシラフでこれの方がやばいんですが。
傷つきましたよ！と言わんばかりに先輩が眉を下げこちらを見てくる。
これは……秘技、シュレックの猫作戦ね！
私には効かないけど。だっていくら顔がタイプだからって…そんな…
「 へぇ…僕そんな風に思われてたんだねぇ」
そんな…安易な…
「 先輩、暇なんですか？」
「 んなわけないでしょ」
「 ですよね」
「 そうだよ」
落ち着け、私。
「 じゃあ、なんで私とこうやってお茶飲んでるんですか？引き止めるみたいにフードメニュー見せてくるのも何なんですか？なんか、雰囲気というか…前と違うし」
先輩はいつも余裕があって私の一歩先どころか10歩くらいは軽く先にいるような人だった。
私が一生懸命探している答えをすでに持っているような。
たった一年の差で、こうも違うのかと驚くほど先輩は大人に思えたのだ。
それなのに今目の前にいる人は、まるで、私の言葉や態度に拗ねている子供みたいだった。
確かに少し子供っぽいところも少なからずあったけど、こんなに分かりやすく態度に表す人じゃなかったはずだ。
「 …男はみんな元々、大体ガキだよ」
「 でも先輩は、」
「 大人に見えた？それもただ好きな子の前では強がりたい男の性だね。だけど状況が変わったから、もうそういうの気にしてる余裕僕にはないの」
「 ……どういう、意味ですか？」
正直全く話が見えない。
私を見つめてただ微笑う先輩が、少し寂しそうに見えた。
ただそれくらいしか分からなくて。
だから私を見る優しい視線も、その言葉も。
どう受け取っていいのか私には分からなかった。
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
