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＊
二つ並んだメトロノームのように。
ずっと同じテンポでいるつもりでも、知らない間にズレてしまったものを直す術などない。
だから私達は別れたのだ。
それなのに、同じテンポで歩いていたから巡り巡って結局また出会ってしまうなんて
神様ってやつは無粋だと思う。
…すみません無宗教なんで私、あの、すみません。
神様にちょっとデカく出過ぎたな、と思ってチキンはすぐに謝るけど、かと言って先輩との再会を喜ぶはずもない。
「 ちょっと、行って来る」
「 おーきばってこい」
「 喧嘩しに行くわけじゃないのよバカ」
「 何かあったら連絡してね？」
「 うん、後でね」
「 忘れ物しないのよ」
「 は〜いママ」
「 誰があんたの母さんよ！」
友人たちに手を振り、先輩へ歩み寄る。
久しぶりだな…話すの。
そう思うと妙に緊張してしまって、心臓の音がバクバク聞こえる。
顔に出にくい自分に改めて感謝した。
「 お久しぶりです、先輩」
自分にできる、精一杯の大人っぽい笑顔を浮かべた、つもりだ。
何故この時大人ぶったのかは自分でもよく分からない。
ただ何となく、前よりも大人になった先輩を前にしたら何一つ変わっていない自分が少し、何というか、言葉にし難いけど。
「 …このあと時間ある？」
「 え？…あ、はい」
「 じゃあ、ちょっと君の時間をくれる？」
つまりそう、背伸びしたくなったんだ。
それが一番、子供っぽいのだけど。
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
