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＊
「 Aはさ、もっと緊張してくれていいんだよ？」
「 他の子みたいにってことですか？」
「 だってさ、僕ってこれでもかなりモテるんだよ」
「 そんなことそこら辺のカラスでも知ってますよ」
「 君ほんと…面白いよね」
知ってるよ。
今こうしてる間も、すれ違う人たちが傘をあげて先輩を見上げている。
この人が今傘を差し出してくれているのが私だという事実をまだふわふわとしか受け入れられていない。
だって、私がきっと世界で一番綺麗だったとしても先輩の隣に立つのは緊張するだろうから。
それくらい、ジェノ先輩は心もお顔も素敵な人なのだ。
何がどれだけ素敵かと言うと。
サークルでのボランティア活動は勿論、バイトと学業を両立させていて、顔が広く友人だけでなく教授達からも名前が上がることが多い。
それから猫が好きなのも個人的にポイント高い。まあこれは私が猫派だからっていう軽率な理由だけど。
笑顔があまりにも優しくて眩しくて、白いモフモフのわんちゃんみたいだ。
だけど人懐っこいのかと思いきや意外と人見知りで、そのギャップは簡単に女の子を狂わせてしまう。
自分の良さを分かっているようで分かっていないような顔をして、ちゃんと分かっている、そんなずるい人。
好きになったらだめな先輩。
そう呼ばれてた人とたまたま学部の先生が助っ人として引っ張ってきて、課外授業で顔を合わせた。
『 君、そんな顔して笑うんだ。いつも下向いてたから、知らなかったな』
『 いやその、勿体ないなって…笑顔、素敵だから』
好きになるのは時間の問題だった。
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waka(プロフ) - 一気に読んでしまった！続きが気になる😆💕💕💕 (2022年11月18日 16時) (
レス) @page39 id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
名無し87778号(プロフ) - キュンキュンしまくってます(*ﾟ∀ﾟ*) (2022年11月8日 22時) (レス) @page28 id: fec6041023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋敷 | 作成日時：2022年11月3日 4時
