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F-18 ページ44

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「渉来たよー」
「がや〜ミツ〜いらっしゃ〜い」

ってなんでお前らまでいるんだ!

ぎょっとしてきたやまの方を見ると。

「うおー玉森と宮田じゃん! ひさびさ!」

おい抱きつくんじゃねー!!

「みっちゃん、太輔が怖い顔してるから手洗ってきなー」


はあああああ?!?!?!

「みっちゃん?!?!」
「藤ヶ谷でかい声出しすぎじゃねうるさい」
「え?! は?! だって!!」
「よこーさんとは友達なんだなあ、俺」
「はあ?! だって渉そんなこと一言も」
「まあ黙ってたからね」
「ごめん藤ヶ谷それは俺もグル」

ニシシ、と笑いながらきたやまが洗面所へ向かう。

ふっざけんな……!!


「お前らが俺の背中押しまくってたのはこのせいかよ…」
「そそ、俺らがやさんの気持ちもきたやんの気持ちも知ってたからねえ」
「結ばれるのはわかってたよ〜」

なんだか全身の力が抜けた。

そこへ手を洗い終わったきたやまが。

「恥ずかしいこと言うんじゃねえ!」
「いーじゃん、きたやん、俺らのおかげでしょ?」
「まあそうだけど……」
「そういうわけで、みっちゃんと太輔、このご飯の材料費あとでちょうだいねー」
「なんで俺らの奢りなんだよ!」
「いやこの3人いい仕事したと思わない?」

まあそうかもしれないけど。


しゃあねえここは2人で持つか、とレシートを見るとなかなかの金額だった。

ふざけんじゃねえ。

「なんで黒毛和牛なんて買ってんだよ玉森!!」
「えーだって、わったーが、ミツとがやの奢りだから好きなもん買えって」
「ハーゲンダッツ10個買ったの誰だよ!!」
「あ、それはひとり2個ずつね〜」
「そんないらんわ!!」

−Fin−

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作者名:谷山 | 作成日時:2018年10月7日 19時

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