F-13 ページ39
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わったーの水餃子やっぱうまい、なんて言いながらお酒をちびちび飲む玉森と、それを優しく見守りながら俺らと喋る宮田。
なんか。
「良いカップルだなあ…」
「え?」
思わず溢れた言葉をみやに拾われる。
「ふたりが羨ましいってさ」
隣の渉が通訳してくれた。
すると、今までふわふわしてた玉森がいきなりガバッと起きて。
「そういえばがや、ミツとどうなったの!」
今朝のきたやまとのことを相談する相手は渉だけでいいかな、と思い、そんな短期間でどうなったも何もないだろ、と笑うと。
「そういえば太輔、恋愛相談があるんですよね?! ね?!?!」
渉め…!!!
「えー! がやさんなんかあったの!」
あったけど!! みやはともかく玉森には話したくない気が!!!
「どうせ太輔のことだから、またなんかやらかしたんでしょ」
「そう…なんだけど…」
「何があったのかこの玉森兄さんに話してみなさい!」
玉森が自分の胸をどん、と叩くから、後に引けなくなって、結局全部話した。
「う〜ん、それさ、もうミツに気持ち伝えるしかなくない? ミツ絶対勘違いしてるよ、がやに嫌われたと思ってるよ」
玉森が呟くと、俺もそう思う、と渉も言う。
そしてみやも。
「がやさん、きたやんと話しなよ、玉砕したら俺らが受け止めてあげるから♪」
「そんな軽々しく…」
とりあえず明日話そってラインしな? と3人に言われ、じゃあもうきたやまと話すしかないなと思いながらメッセージを送信した。
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作者名:谷山 | 作成日時:2018年10月7日 19時