やっぱお前がなに考えてるかわかんねえや (ページ37)

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翌週月曜日、なんとかしてきたやまにコンタクトを取らないとというただそれだけで彼を喫煙室まで引っ張っていったものの、そこからどうしたら良いのか分からなくなった。

とりあえず、俺の例の発言を気にしてるだろうからとごめん、と呟くと、きたやまは喫煙室を出ていった。

壁を作られた。

きたやまは、気にしてないみたいなこといってたけど。

確実に、線を引かれた。

何年一緒にいると思ってるんだ、きたやまが俺と距離を取ろうとしたことくらいこの一瞬で分からないわけがない。

どうすればいいんだ俺は…。

本当に、そろそろ、きたやまは俺から離れていってしまうかもしれない。

で。

行き詰まった俺は。

「もしもし渉…？」
「こんなクソ忙しい昼休みに掛けてくんじゃねえ、何」
「今日の夜相談に乗ってほしいんだけど…」
「なんの」
「えと… 恋愛……」

電話口の向こうから長いため息が聞こえた。

「今日遅くなるけど」
「いいよ」
「じゃあ21時頃。俺んちで」
「ありが…」

…とう、と言う前に電話が切れた。

その日をどうにか乗りきって、夜日本酒を持って渉の家へ向かう。

着いてみたらとんでもないことになっていた。